富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

阿里巴巴がSCMP買収

fookpaktsuen2015-12-12

農暦十一月初二。曇。かつては四紙くらゐ陋宅に配達されてゐた新聞も今では蘋果日報だけだが、この新聞配達会社から今月末で新聞配達打ち止めのお知らせ。無料新聞普及で陋宅マンションの入り口にも無料紙三種も積んであるなか新聞配達業はもはや風前の灯火どころか火が消える。有料の新聞業も同じく部数激減。昼まで官邸で週末仕事。湾仔。久々に六國酒店の粤軒。来港中のラジオI氏のお誘ひ受けI氏と偶然同じフライトで来港された東京の百年老舗飲食店探訪で著名のI氏ご夫妻、家人と五人で会食。会話弾む。早晩に同じく来港中のハロンS氏とワイン調達のあとエクセルシオールホテルのディケンズバーへ。昨日ご一緒の長野H氏、同じく長野からT氏、私らにしたら息子のやうなK君、東京の競馬仲間の会計士T氏と電脳K氏、家人で集ひハッピーアワー。一緒に天后。甘飯館で夕食会。8人でワイン6本は私らも老いてずいぶんと飲む量減つたもの。

▼中国のネット最大手・馬雲(Jack Ma)率ゐる阿里巴巴が香港の英字紙SCMP買収の由。香港の伝統ある実質唯一の英字紙が中国資本となることで一国二制度まで危惧する声あり。但し。阿里巴巴=赤色資本に非ず寧ろソフトバンクとの関係こそ密でSCMPがいきなり政治的に親中派するとも思へず。中国資本でも買収元がアリババだったのは、まだマシか。元々、戦後は上場前までHSBC資本だつた新聞で返還前は政庁寄り、現在まで見事に中立的=あまり読んで面白くもないのが事実。SCMP紙の紹介で「知識層向けの英字紙」といふ紹介(朝日新聞)は正確ではない、知識層も何も他に英字紙ないのだから。