富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-12-11

農暦十一月初一。晴のち曇。尖沙咀の九龍公園で2015 Bi-City Biennale of Urbanism / Architecture開催を都市開発S氏より知らされ夕方少しだけ訪問。Alpodといふ「単位空間」は一つだけ公園に置かれてしまふと最初、これがたゞの売店に思へた。それにBoseのスピーカーとも似てゐる。映像でエレベーターのシンドラーが提供するエレベーターに頼らない高層建築とか、香港サイエンスパーク組織提案の地面を高層ビルで覆わず巨大なツリーからビルを垂らすコンセプト(無理だろ、これ)など試写で見せてもらふ。アタシが蝶ネクタイにジャケットで「いかにも建築関係」のやうな服装だつたので先方は招待客と勘違ひ。時間切れで退散。九龍ホテルで長野H氏に会ふつもりがホテルは九龍リーガルホテルでアタシの勘違ひ。地下道を慌てて尖東へ。H氏とハーバー沿ひのパブで歓談。晩に観光バスに乗るH氏の腹ごなしに茶餐庁に付き合ふと大食漢のH氏は雲呑麺と炒飯をぺろりと平らげる。H氏から長野在住の角居康宏氏の作でピューターのぐい飲みいたゞく。この方、名前の通り角居調教師の実弟の由。「これ、使ってくれるかな、使えるのかな?」とH氏がくれたのが中国の小額紙幣とアルミニウム効果。最近、5角以下の小額など見たこともないが、2角、1角どころか1分!の紙幣まで。さらに兌換券まであつて懐かしい。H氏の九旬の父上からの中国行くなら、と昔に訪中の際の小銭を小遣ひにくれたのだといふ。
文藝春秋新年号読む。小泉三世のまさに酔狂問答。イスラムテロについて佐藤優との対談で池上彰曰く貧困の連鎖が根本的問題で教育の機会提供、失業リスクの軽減が重要。米仏は何も解決できず、それに盲従する日本。
▼世界はグローバル化されると同時にバランス崩し細分化されている:Jean-Marie Guéhenno
▼「軽減税率」といふと税負担が軽くなる錯覚が起こるかもしれないが実態は2%増税=5.4兆円の増税額を4.4兆円円にするだけで大増税に変わりはない、と代々木の志位委員長。御意。年金、医療、介護などあらゆる分野で社会保障を切り捨て大企業減税、対中国にかこつけ軍事費増で増税に苦しむのは民草ばかり。