富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-12-05

農暦十月二十四日。気温下がる。霧雨。土曜日だが官邸で書類整理。銅羅湾。シャツ仕立屋に夏の開襟シャツの襟交換出す。雨足強くなる。紅磡から深圳。按摩。早晩に国贸の「坂田」で鰻の蒲焼。先日この店のことを香港在住のA氏、O氏に話したら、ぜひ、といふことでお二人も深圳入りで会食。付近の所謂「ギャルズバー」Pに飲む。ギャルズバーはかつて日本人相手のカラオケ隆盛が習近平の掃黄で多少下火となり理知的なカラオケ嬢がスマートなショットバー開業で最近の流行り。どのスタッフも器量好し、会話に機転も利き大したもの。スタッフの日本語も達者だが数名で来る客もスタッフ相手に日本人同士も中国語で会話できるほどでで、かうした日中の現実は現場でないとわからないもの。羅湖口岸は半夜三更に閉まり羅湖から紅磡行きの最終電車は24:30だが晩十時で飲みかた止め。羅湖から香港に還る。
▼パリ同時テロから3週間、小学校への空爆など47人の子ども含む122人のシリア・イラク市民をフランス等有志連合が殺戮(画像)。安倍首相「フランスと日本は常に共にある」と「強い連帯の意を表明」。
▼首相動静12月4日【午後】5時11分皇居。内奏。6時36分官邸。7時6分、東京・京橋の日本料理店「京都つゆしゃぶCHIRIRI」。朝日新聞の曽我豪編集委員毎日新聞山田孝男特別編集委員、読売新聞の小田尚論説主幹、日本経済新聞石川一郎専務、NHK島田敏男解説副委員長、日本テレビの粕谷賢之メディア戦略局長、時事通信田崎史郎特別解説委員と食事。9時47分、東京・富ケ谷の自宅。……晋三の陛下への内奏興味深し。晋三はテロの脅威、景気対策を宣ひ陛下は無難にお応へになるのだらう。マスコミ関係者との会食、参加者も面白いが首相の夕食懇談にしては時間のまぁ長いこと。
▼慎太郎の辞世の句が一中節にといふ新聞記事(こちら)。十二世都一中が作曲の「私の海」。
灯台よ汝(な)が告げる言葉は何ぞ我が情熱は誤りていしや
一読で尾句が読みきれず。さっそく久が原のT教授に尋ねる。正仮名ならば「誤りてゐしや」と正仮名で書けば、なるほど「誤まっていたのか?」になる。ワ行上一段活用動詞「ゐる」の連用形「ゐ」+過去の助動詞「き」の連体形「し」+疑問の係助詞「や」。慎太郎の情熱など誤つてゐないはずもないが。T君も「寺山修司を下手糞にしたような腰折れ」と一言。