富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

答弁できぬ晋三

fookpaktsuen2015-09-14

八月初二。晴。シンガポールほどの惨状ではないが夏のあと朦霧(Haze)甚し。早晩に九龍城で岸和田Y氏を車で拾ひ銅羅湾。かつてY氏曼谷在住なら爆弾の四面仏から50mほどのところに居住で、どれだけ混乱だつたことか。「三菜」でビール早飲のあと先週の焼酎に引き続き日本酒の利き酒会あり。純米酒に絞り賞味させていたゞく。普通に新潟の越乃白雁純米酒が美味い。すっかりいゝ気持ちで老北京へ。家人来て三人で鼎談しながら京菜を飰す。
▼学生時代から書物乱読七十年の梅原猛先生。

その間、本を読まなかったのは軍隊に入った一九四五年四月から終戦によって復員した八月までの間のみである。入隊中もやはり活字が恋しくなり、演習の途中、民家で借りたトイレで便所紙になっていた新聞紙の文字を見て涙を流した。

法然木曽義仲が入京した一日を除いて本を読まない日はなかつたといふが先生も本を読むことでは法然に大きく劣らない、と。
▼沖縄で知事が辺野古埋め立て承認取り消しに動く。これに対して官房長官菅某は埋め立て承認に瑕疵なし、知事の主張は「政府の人間、沖縄県の様々な人たちが(普天間の)危険除去の努力を今日までしてきたことを無視するかのよう」ともはや妄想発言。晋三は晋三で安保法案について「法整備で日本が危険に晒されたときに日米同盟は完全に機能する。抑止力はさらに高まり日本を攻撃しよう、隙あらば領土を盗み取ろうという考え方はできないと相手に思わせる」と。ほとんどカルト宗教のご神託。「領土」は尖閣か。日本にとつて領土でも相手も同じこと主張で、これは「盗み取る」じゃない。さらに「安保法制に支持広がつてゐないのは事実」と認めつゝ今国会で成立させる決意は不変、「法案が成立し、時が経っていく中において間違いなく理解は広がっていく」ってアンタは預言者か。