農暦七月二十日。天気芳しからず。昨日のことだがiPhoneで付属のMapsは全く使へたものぢゃないが昨日、ろくでなし子様のアートトークで場所の677 King’s Road引いたらGoogle MapではなくMapsが開いてしまひ差してゐる場所は50mほど離れた香港殯儀館向こうのKerry Centreで相変はらず精度の低さに驚いた。
▼北京で明日開催される「抗戰勝利暨反法西斯戰爭70周年」について蘋果日報で李怡氏の釋義（こちら）一読に値す。先ず「抗戰」について。習近平は「包括台灣同胞在內的全民團結奮戰的結果」とするが当時台湾は日本の植民地で皇国化進み日本兵となつた者も少なからず単純に中国（李怡のこの「中国」は台湾を含む）が単純に抗日戦に非ず。国共の対立もあれば汪兆銘の傀儡政権もあり。一概に「包括台灣同胞在內的全民團結奮戰」とは言へない。二つ目に「勝利」について。ジョージ＝オーウェルは「1984年」の中で「過去を支配する者は未来まで支配する、現在を支配する者は過去まで支配する」と言つたが中共は全て「中国共産党の指導の下で」と勝利謳ふが抗日戦争では中国は勝ちより負け戦が多く人民が一致団結して抗日戦に挑んだとはいへず米軍の対日戦争の２つの原爆落としての勝利であること。毛澤東が戦後に日本の中国侵略は中共にとつて有益なものだつたと語つてゐる。三つ目として「ファシズム」について。日本がファシストなら抗日戦終息後、国民党との内戦になると中共は国民党こそ汚職と腐敗、非民主的なファシズム集団と呼び台湾では二二八事件のあと半国民党のファシズム白色テロに怯へたが、国民党は台湾で形を変へ民主化を実現し日本も民主国家となつてゐる。今回の70周年が抗日、反ファシズム勝利なら、今、どの政権が人民の基本的人権の上に君臨し中央集権の一党専制政府を作り上げ反対勢力を鎮圧してゐるのか？ファシスト政権とは国家主義の専制政権であり国民の人権も政治的権利も圧制し歴史を歪曲し真相に蓋をする政権のこと。反ファシズムの真意は民族間の闘争ではなく文明と野蛮の闘争。このような闘争は香港でも世界でも続いている。
@fookpaktsuen: 社内で歴史歪曲の教科書採択運動を強要、在日女性が損害賠償訴訟：ハンギョレ新聞 URL 核禍対応は遅々として進まなくても、国粋教科書普及では、こうした動きでは組織が一木一草まで呼応するのが日本の怖さ。
