富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

ろくでなしこ様の尊顔を拝す

fookpaktsuen2015-08-29

農暦七月十六日。終戦記念日以来初めて外をジョギングで5kmほど走りジム。気温は摂氏28度といふが風はだいぶ秋の気配。昨晩の新和富から持ち帰りで昼食。雨。先週やり残した書室の窓掃除の序でにタイプライター手入れ。瑞西パイラード社製のエルメスのタイプライターで1950年代のもの。アンバサダーといふ据置型で当時は名器。美しい。ミシン油さして磨きリボンも取り替へ再びいつでも打てる状態に。

わたしの耳は貝の殻 海の響を懐かしむ コクトー「貝殻の耳」より

周末一時の休憩でFCCに行き氷抜きのDry Mary二杯。油麻地。家人と上海街の台所用品屋覗いてからWoofer Ten(活化廳)。香港在住のアートプロデューサーHさん尽力で“Gender, Genitor, Genitalia”と題して、いがらしめぐみ(ろくでなしこ)女史招きアート展。今日が開催記念でいがらし様の尊顔(だけw)拝してご挨拶。この方の作品といふか発想だけを勝手に猥褻と感じる官憲こそ猥褻。実に明らかで大らかなもの。日本は古代から性に対してさうであつたと保守主義者は思ふ。狭いギャラリーには多数つめかけるなかチラシ配る男性をり何かと思へば六四などでも積極的展示活動あるこの空間で彼らは活化廳の内外?で彼らの芸術表現してゐたものを今日からのこの展示で排除されたとして抗議の由。パーティ続いてゐたが先約あり場を辞して家人と渡船街。陝西料理供す有縁小叙に飰す。Biáng Biáng麺も美味いが前菜や餃子もこれまた美味。佐敦の明記で猫を愛で甘味。