富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

晋三支持率逆転

fookpaktsuen2015-07-18

農暦六月初三。周末。官邸で残務整理。湾仔泉記に魚蛋粉飰す。整体。帰宅して夕方のBloody Mary、これにウスターソース入れた人に敬服。同じウスターソースでもバーではリーベリン、けしてブルドッグソースぢゃないのは印象の問題なのかしら。NHKブラタモリ仙台編見る。仙台駅前から青葉通りの一筋北にあるアーケード商店街で名掛丁から入り五番丁を渡つても名掛丁なのだが途中からいつの間にか新伝馬町。地面の敷石の模様も違ふのは単純に施工時期の違ひ程度と思つてゐたが、番組で知つたがこれが丁度、昔は水路が流れてゐたからだとは。一番丁の中央市場の蒲焼・明ぼ乃が懐かしい。続けた見たNHKスペシャル“豊かさ”の吉田茂と“自立”の岸信介、保守二大潮流の系譜といふ番組。「戦後70年 日本の肖像」といふシリーズなのだが安保法制衆院通過で晋三不安の世論高まるタイミングでは「偶然」とは見えず。いかに吉田→池田、そして歴代の首相が中曽根大勲位までもが改憲に距離を置き日本の経済成長と安定に執着したか、それに対して岸の路線は受け入れ難し、で番組では晋三に一切触れないが(岸邸で遊ぶ幼い晋三の映像ちらり、のみ)岸の言動見てゐれば「なんだ、安倍首相ってお祖父さんの言っていることのフォローだけぢゃない」と若い視聴者も思ふわけで(見てれば、だが)、しかも老獪なる祖父に比べれば孫の稚拙さ明らかで、潮目変はる前ならこの番組も「この時節で反安倍番組」と圧力かかつた加茂。しかもコメンテーターが御厨先生田原総一郎。田原老人は「戦争を知らない世代に憲法改正なんて言う人がいる」と言ったが勝ち。香港在住の中共政治専門家・稲垣清氏の『中南海』(岩波新書)読む。中共中枢の中南海の塀内のことだけで新書一冊書けるのか?と思ったが当然のことながら塀内ネタは40頁ほどで他に中南海に象徴される党中央の関連施設あちこち紹介から北京の中共中央史と現在の党中央の構造についての解説。戦前の蒋介石北京別邸で創価学会系の日本料理屋「白雲」もあつた友好賓館、懐かしい話(今は閉鎖されてゐる由)。中共は基本的に外賓の受け入れは釣魚台迎賓館で会見も人民大会堂だが香港とマカオの行政長官との面会は中南海で、台湾の連戦訪中も中南海といふのは明らかに港澳台湾は外交ではなく中共の「内政」だから、なのかしら。
▼晋三内閣の支持率が先月の47.4%から37.7%に9.7%下落、不支持51.6%と過半数超へ(共同通信)。産経新聞がこれを伝へるから愉快。それにしても日本国民の晋三不信任が遅すぎる。