富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-07-12

農暦五月廿七日。酷暑のなか今日も午前中いつものコースで走る。熱中症によくぞならぬもの。昼にやきそば頬張り何日も前に残してゐた葡萄酒(Pavillon de Taillefer)飲む。暑い日は冷やした赤葡萄酒をシェリーグラスで。午睡。晩に自家製餃子と白ワイン。文藝春秋八月号・特集「戦後70年崩壊する神話」読む。巻頭の李登輝先生は日本人が忘れた大切なもの、と「武士道」挙げるが特集は「戦後70年で崩壊した大切なもの」で武士道は些かピント外れ。中西輝政は「平和主義」。野村克也の「長嶋父子にはもう頼るな」が秀逸。國學院大原康男は「開かれた皇室という幻想」で天皇皇后両陛下が「護憲の象徴」にされるのが不愉快らしく、その否定として挙げるのが「皇室祭祀変わりなく厳修、お田植え、被災者の慰め」だといふ。伝統的祭祀に熱心なのも被災に対する憂ひも、だからといつて天皇が戦後の民主主義と平和主義大切にすることと何ら矛盾はないのだが。さういふ意味で中西輝政も否定される。櫻井よしこトルーマンドクトリン、マーシャルプラン挙げ「憲法9条は70年前に死んでいる」とムキ。