富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-05-18

農暦四月初一。天気不順。昨晩の大阪での橋下敗北に続きハワイでオスプレイ着陸失敗で人身事故。何かしら潮目が変わるのかしら。どうぞ安倍首相もお元気で。そんな日なのに晩のNHKのNW9はトップニュースが「浅田真央選手現役続行」で10分ほど。尋常に非ず。
▼昨日の大阪都構想住民投票改憲国民投票の予行演習。晋三も橋下も「悲願の改憲」に向け住民に投票に慣れさせる意図あつたはず。東京新聞憲法学者の高作正博教授(関西大)は橋下といふキャラと手法からナポレオンのポピュリズムを指摘(あまりに格が違ふが)。さうだとしたら予行演習での否定、やっぱり怖いものは怖い、といふ結果出たことは幸ひ。維新の会が国政で躍進し晋三の復活で本当にぞっとしたが初めて少しでも晋三にNoつきつけたことにはなる……それでもめげないのが晋三の晋三。無知の知
東京新聞(夕刊)の大波小波が帝劇の『レ・ミゼラブル』について言及。若い観衆のお目当てが主人公(ジャン・バルジャン)ではなく後半の巴里六月暴動でのアンジョルラスやマリウスにあり匿名の筆者(筆名はジャン)も不覚にも感涙、と。

歴史上一度も革命を経験したことのない日本の人々が革命に次ぐ革命の歴史の中で生まれて闘ったフランスの民衆蜂起に心底共感できるのだろうか。できるとしても筆者を含めてせいぜいが甘い感傷に浸る程度のことではないのか。革命がやりたければ今の日本は材料がてんこ盛りである。福島、沖縄、歴史修正主義及び改憲の動きと、闘いはいくらでもある。レミゼで泣くだけならお先は真っ暗だ。

久が原T君に朝もまだ暗いうちにこの記事送る。やはり彼もこれが「若い人たちに最も言いたいこと」と。