富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Beethoven Cello Sonata

fookpaktsuen2015-02-02

農暦十二月十四日。日本の新聞各紙眺めてイスラム国ニュースは、もう同じやうな内容と論調に正直言つて食傷気味。何新聞だつたか
中東では混乱が続いてきたが自分たちが狙われるなんて夢にも思わなかった。
……とイスタンブールで20年以上、旅行業に携わってきた日本人の弁……いや、あなたたちは狙われてないですから。狙はれたのは申し訳ないが「飛んで火に入る夏の虫」で踏み込んだ方。中東各地で邦人狙つた無差別テロ起きてゐるわけはない。そんな危険だと思ふなら自己責任でトルコから我が国に帰還すべき。フランスの風刺漫画週刊誌もあんなネタ描いたから狙はれたもの。一番困るのは何でもない市街で爆弾人間が無差別殺人することだが、これは秋葉原とか日本でも通り魔殺人のケースと一緒。原因はテロでも精神疾患でも、いずれにせよ何の関はりもないのに殺される私たちはたゞ怯えるしかない。また”I am Kenji"と公言する人多かれど誰も「アタシはハルナ」と言はず。I am Kenjiも日本語で「私はケンジです」と言ふのはちと違ふのかしら。いずれにせよ私には後藤さんみたいな勇気?はないから間違っても"I am Kenji"なんて言ふは恥ずかしい。冷静に。冷静になることが大切。ベートーヴェンチェロソナタとか、かういふ気分にはいゝ。くれぐれも間違つてもバッハのマタイ受難曲とか聴いてはいけない。ところで官邸の執務室でノートブック対応のスピーカーはBOSE、内臓も音質向上、外付けはWiFi使つて飛ばすことになるが内臓とタイムラグもなく、となるとスピーカーはマルチ選択したら、なかなか興味深い臨場感に。さながら昔の4ch←死語、彷彿。晩に十四夜の月を愛でる。
▼今朝のNHKの「あさイチ」で会津の男・柳沢さんが「冒頭なんですけど、すみません。昨日から今日にかけて大きいニュースになってきた後藤健二さんなんですけど、ちょっと、あえて、冒頭で、一言だけ……」と

僕も後藤さんとはおつきあいがあったものですから、一番、いま、強く思っていることは、ニュースではテロ対策とか過激派対策とか、あるいは日本人をどうやって守ればいいか、が声高に議論され始めているんだけど、ここで一番、僕らが考えなきゃいけないことというのは、後藤健二さんが一体、何を伝えようとしていたのか、ということ。戦争になったり、紛争が起きると弱い立場の人がそれに巻き込まれて、つらい思いをするということを、彼は一生懸命に伝えようとしていたんじゃないか。それを考えることが、ある意味で言うと、こういった事件を今後、繰り返さないための糸口が見えるかもしれない……われわれ一人ひとりにできることというのはものすごい限界があるんですけど、この機会にそういうことを真剣に考えてみてもいいのでは……それが後藤さんが一番、望んでいることじゃないか。そう思ったものですから、冒頭なんですけど、ちょっとお話をさせてもらいました。

とわずか1分さう語つた由。どこまで事前に了解がとれてゐたのか、まったくの予告なしのコメントだつたのか、今や晋三のプロパガンダ放送局のやうなNHKでは勇気ある、良心。
▼拾ひ物だが香港代表する俳優の周潤發、大スターでも気さくで普段は地下鉄や路線バスに普通に乗つてゐるしファンが声をかければ愛想もよく香港では絶大なる人気。混雑するMTRでも長身の發哥がかうしてゐるだけで、やはり絵になるから立派。