富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

蒲田古書窟揚羽堂

fookpaktsuen2015-01-19

農暦十一月廿九日。悪寒は失せたがGastroenteritis的に体調優れず。朝餉も抜き母と昼を食べてから東京に出るつもりがお昼も一寸食が進みさうにもないので早めに東京へ。昼前には麻布神楽坂の旅寓に着き荷物整理。浜松町経由で蒲田へ。仙台時代の畏友・S君営む揚羽堂といふ古書肆訪れる。S君は当時、高校生でなかなか面白いオ◯ンチ◯といふパンクか?のバンドをやつてゐたのだが下品さうでかなり狙い所良し。昨夏仙台訪れたおりに文化横丁のスモークといふバーでS君がいま蒲田で古書肆の主人だと聞き今日訪れた次第。今日は本当なら神田の古書市に行く予定が変更になつての在店だつたさうで突然の訪問で27、8年ぶりの邂逅で少し驚いてもらはうと思つたが歓待され思ひ出話。澁澤龍彦の譯本シリーズ(河出文庫)の『O嬢の物語』『新ジュスティーヌ』とペロー『長靴をはいた猫』の3冊、それに戦前の仙台と水戸の20万分の1地形図を「お持ち帰りを」と渡されるが古書肆でタヾではいけないので少し置いてくる。早晩にお風呂の王様で一浴して晩は代々木八幡。博多O氏と「おわん」といふなか/\旨い肴を供す料理屋に飰す。O氏と別れ新宿。バーQに飲み音大生R君と音楽談義。深更に到りタクシーで麻布鳥居坂に還る。