富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

村山談話引き継ぐ、と晋三

fookpaktsuen2015-01-05

農暦十一月十五日。日本の感覚では今日が仕事初め。日本人と会つても毎年のことだが旧暦人間として「新年明けましておめでとうございます」の言葉が出てこない。普通に仕事して暗くなつて帰宅。昨晩の飲み残しのCh. La Nertheに合わせ羊の骨付き肉を焼く。昨晩はハムとチーズでは料理があっさりすぎて負けてしまつた。
朝日新聞の記事で記者紹介の写真が「頭上からのアングル」が少なくない。アタシの記憶では大久保真紀編集委員(写真右)からか。一連の誤報に関する報道で「上から目線」と揶揄された朝日新聞なので記者は「下から見上げています」のイメージ……といふわけではない。このアングルは若返り写真の定番だとか。まぁどーでもいゝことだが。朝日新聞といへば池上彰先生の連載再開の由。六ツかしい事を解り易く教へる、って鈴木健二や田畑彦左衛門など昔から存在したが、どこか先生が教へてやる的だつたが同じNHKでも池上先生はソフトな語り口が当世ウケるやうである。だがたま/\今日の日経の「新たな日米関係を築くために」なんて一読すると米国が日本を見るときに靖国参拝は戦後秩序に対する反抗とか、晋三は歴史修正主義と受け止められるやうな状況で何をすればいゝか?といふ問ひに米国で「知日派を育てる」って(笑)……知日派だと「お国のためになくなった兵隊さんが神になる」とかA級戦犯も等しく祀られるとか、日本はけして侵略戦争をしたわけじゃなくてアジアの解放を……と理解してくれるのかしら。その知日派を育てるためには日本人が留学や交流を通じて米国人と友だちになること……だといふ。誰かが自分を好きになつてくれる、といふのは自分に何か魅力があるからで、好感を持たずとも「こいつとは付き合わないといけない」の米中関係でも大いに結構、いずれにせよ何かがないといけないのだが池上彰の解説からは、その「何か」がいつも見えてこない。同じ日経でも青木昌彦先生の経済教室はその点、具体的な解説はお見事(メモ)。
▼戦後70年、晋三がが正月の談話で「村山談話引き継ぐ」と宣はれる。「引き継ぐ」といふのは単に事務的な話に非ず、その談話内容を(だうせ信じてはゐないのだらうが)少なくても自分が総理大臣のうちは「徹底して、その精神に従ふべき」ことわかつてゐるかしら。「国には戦争でえらくなる人もいる。戦争を煽って飯を食っている人がいたんだよ。そんなのがいなければ戦争しなくても済んだかもしれないのに」と内海佳子師匠の呟板への書き込み。国策漫才への反省から「芸人は国のために喋るな、目の前のお客さまのために喋れ、そこを間違えたらあかん」と故・喜味こいし師匠。