富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2014-12-09

農暦十月十八日。気分転換に手結びの蝶ネクタイにカーディガン、薄手のコートといふ、まるでユロット伯父さんのやうな風采で出かける。官邸からの帰路、季節もいゝので散歩してゐたら酒が飲みたくなり銅鑼湾のLeighton Rd付近で、昔ならEast Endに飛び込んでビールだが、このパブも南華會に移り坂を少し登るのも億劫で昔は自動車工場、今は小綺麗な飲食店など並ぶHaven街の横丁に入るとBilibalaといふ通り沿ひの窓大きく開けた心地良ささうなバーあり。赤葡萄酒一杯。気がつくと実はお洒落な焼き鳥屋。少し事情あり日本人倶楽部で数年ぶりに再入会手続き。晩に昨晩養命酒飲んだまゝだつたBaccaratのショットグラスにウオツカ注いだら美しすぎた。万華鏡のやう。
一票の格差違憲判決も出て衆院議員定数削減は当然、と何の疑ひもなかつたが読売新聞社説は「大衆迎合の主張は嘆かわしい」(こちら)と題して無知なアタシたち国民を諭すは

主要政党が衆院選で定数削減を唱えている。国会の機能低下など弊害の多い主張を喧伝けんでんする姿勢は、甚だ疑問である。(略)国会議員が身を切らなければ、消費税率引き上げなど「痛み」を伴う政策への国民の理解が得られない、と思っているのだろう。何か勘違いしていないか。定数を削減すると、多様な民意を反映しにくくなるうえ、立法府自らの権能の低下につながる。中小政党が議員を出せない常任委員会などが増える恐れがある。その結果、行政への監視機能を十分に果たせなくなるからだ。

なるほど。まさか読売新聞に「多様な民意」なんて言はれるとは思ひもせず。昨日の社説「安易な「原発ゼロ」は無責任だ」も今更ながら呆れるばかり(こちら)。同じ昨日の朝日で小熊英二「本当のコスト、何のための原発保護か」が参考になる(こちら)。
集団的自衛権について朝日新聞にあつた自衛官内定の17歳高校生の話。親に「もし戦地に行かされたら大丈夫なのか」と自衛隊入り反対され高校に勧誘に?来た自衛官に「日本は戦争をしないって言ってるけど本当にしないんですか、自衛官が死ぬことはないんですか」と尋ねた答へが「戦地でも逃げて安全を確保するから大丈夫」。そんな姿勢で集団的自衛権に出て言つたら嗤はれるばかり。ならば海外で戦ふか、と言へば不要なことで結局は集団的自衛権を否定すべき。
▼信報の林行止專欄「台灣流行曲―愛你其實害你」より。
台灣年輕一代對經濟現狀不滿,以筆者之見,表裏各有因由。表面上,得益於中國對「台灣讓利」的,只是少數企業家,他們在內地投資獲得種種優惠,財富大筯,但台灣人尤其是年輕人反受其害,以工廠(及農耕漁業)內移令台灣二十至二十四歲階層的失業率高達百分之十四(台灣整體失業率在百分之三點九水平),大學畢業生的平均起薪點僅二萬二千台幣,比○八年萎縮約百分之十,在通脹率約為百分之一點五的情形下,台灣大學生入息倒退幅度,遠在百分之十以上。一方面識時務的商人財源廣進,一方面青年人平均收入下挫,意味財富不均鴻溝拉闊,社會不和諧因此是常態;台灣選民特別是為數約百萬的「首投族」,對執政國民黨投下不信任票,是對現實不滿的表現。
▼来年戦後70年に「戦争当時のことや戦後の歩みに思いを寄せる大切な年になる」と雅子皇太子妃(満51歳のお誕生日)。