富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

見解の相違

fookpaktsuen2014-09-02

農暦八月九日。読売新聞が1面トップで報じた小渕幹事長はだうやら「外れ」かしら。さすがにオヤジ党で40歳の女の子で幹事長は無理もある。これまでほゞ毎日、陋宅で夕食は飲んでしまふから食後はソファにごろんで意識朦朧なのだがイームズのラウンジチェアのおかげでラウンジチェアだと遉がに姿勢からしても眠りモードにはならず新聞や読書出来て晩十時まではだうにか保つ日々。ありがたい。新聞が十紙読めてゐる(だいぶ飛ばして眺めるだけだが)。
池澤夏樹氏の朝日新聞の連載「終わりと始まりで「過激とユーモアの不足」。

他の国を見ていると、日本には明らかに過激とユーモアが不足している。
若い人々よ、動け、闘え、笑わせろ。
扇動するつもりはないが、この八月九日、長崎で集団的自衛権への抗議の言葉に対して「見解の相違」と明快に言われた安倍氏のお人柄を国民こぞって顕彰・賛美したいという屈折した憤怒の念はなかなか強いのだ。
「見解の相違」とは同等の立場の者に向かって言う言葉である。あなたはこの国を指揮する立場、政策すべてについて説明責任があるはずだ。税金と電力料金を払っている国民からの異論に対して、しらっとそっぽを向かないでくれ。

世の中、物言へば唇寒きなか、こんな言葉が新聞にあるだけでどれほど新鮮なことか。たゞその新聞も慰安婦に始まり吉田調書、池上斜め読みなど「やっぱり偏つた新聞」でミソがつく。

Tyler Brûléはん、Wall Paper誌でヒットして売却で巨額の利を得て今度はMonocleは日経が食指動かし笑ひも止まらぬかしら。正直言つてFT紙のTyler Brûléの連載エッセイは今は面白くもなんともない。いつも同じネタの繰り返しでFTの読者には飽きられてゐるはず。たゞFT紙で週末版文化面の最後の頁でスマートに世界中のスノッブな読者相手に文化語れるスマートなライターが他にゐない。