富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

珠海から澳門へ

fookpaktsuen2014-07-20

農暦六月廿四日。昨晩は酔つてかなり眠かつたがしっかり風呂にも入つて今朝は珍しいかな朝八時迄朝寝貪る。寝台に潜つたまゝiPad開くが辛うじて朝日*1と日経の紙面版がダウンロード出来るが反共紙蘋果日報ばかりか香港電台から信報迄読めずBBCネットラジオすら聞けず。テレビでは香港の民放もBBCもCNNも映るのだが。要するにテレビは監視さへしてゐれば、中共的には「政治的に有害」な番組が流れた時は妨害すればいゝがネットだと「六四」とか「民主化」とか検索されてしまふからダメか。十時頃まで客室で無聊。ホテル出て近くの珠海百貨広場へ。このあたりは「小汚い飯屋」の類ひ見当たらず。モールのなかの快餐やフードコートなど厭なので、近くで一軒だけ見つけた飯屋で酸辣粉啜る。超級市場に行くといふZ嬢と別れ百貨広場の向かひある珠海博物館参観のつもりが少し古い地図で博物館だと思つた建物が実はホテル(かつての珠海賓館、今は万科集団が高級ホテル、レジデンスに再開発)の付属施設で博物館はその隣に新しく落成してゐたのだが暑くて周囲徘徊する気にもなれずホテルに戻り午後二時前まで客室で無聊の日曜日。それはそれで快適。ホテル退房。タクシーでマカオ(拱北)口岸。覚悟してゐたが中国出境に四十分要す。羅湖に比べ中国人民の出境のためのゲート少なく、しかも「外国人」カウンターと並んでゐて外国人枠に人民混入もお構ひなし。「珠海じゃなくて樹海よね」とZ嬢。外国人特権で優先させろ、と言ふのも逆に不公平なのだが。澳門に入境。路線バスでAve do Cornel MesquitaにあるSupermercado Benvindo(新恵康超級市場)に向かふが乗車したバスが目的地近くのバス停は停まらないこと知らずバスは松山をぐるりと回つてしまつたので仕方なく一旦、市中心まで往きバス乗り換へて戻るハメに。といつても30分程度のロスなのは澳門の狭さゆゑ。しかも乗換のバスは無料。昼餉逸してたので先づは利多餐庁で午後遅めの食事。澳葡料理。一寸暑さにやられてしまひZ嬢が新恵康超級市場に買物するのを利多で待つ。路線バスで十月初五日街。華聯茶荘で六安茶の茶葉購ふ。日暮れ前のマカオソウル。晩九時近くまでゆっくりと赤葡萄酒(Quinta do Monte D'OiroのSyrah 2006年)飲む。乾酪頬張る。女将と四方山話尽きず。路線バスでフェリー埠頭。23時発の切符とつてあつたがTurboJetのカードで前倒し乗船出来るはずが日曜晩九時過ぎは繁忙時間で直近の21:30はすでに優先前倒し乗船客枠も厳しく15分後のフェリーに乗船。一睡のうちに香港に戻る。

*1:昨日の朝日夕刊(昨日)が1面トップ←すつかり「どーでもいゝネタ」定着で活字印刷ブームについて。活字がブームだつたとは知らなかつたが折角、名刺作つたのにミーハーだと思はれてしまふと残念。