富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

中島京子「耳を澄ませば」

fookpaktsuen2014-07-18

農暦六月廿二日。海南島に向かふ台風の影響で風強し。時折、嵐の如き雨。昨日に続き書展で『小さいおうち』の中島京子さんの講演あり拝聴。タイトル「耳を澄ませば」はライター時代からインタビュー取材や見た映画、書籍、旅先などで耳を澄ますことで何か小さな断片に気づき、それを紡ぐやうに見えなかつた世界が見えてくる、それをどう物語とするか……といつたお話。戦時中も市井の人は今の自分と何ら変はらないやうに生活してゐたが、そこには「敢へて聞こうとしない」「敢へて言はないやうにしてゐた」戦争といふ事実がありマスコミも情報操作あり、大切にしてゐたものが結局全て壊れてしまふ、失ふことになるのだが「爆弾が空から降ってくるまで」それに気づかぬ、それが民草といふこと。一昨日の毎日新聞「いま靖国から」第32回、特攻の宇佐海軍航空隊の歴史を綴る郷土史家の今戸公徳さん(89)は靖国遊就館や知覧の展示は「情が勝ちすぎる」と懐疑的、「事実を伝えるのは控えめに。答えを言うのは行き過ぎ。人が体調を言い出すのは不健康な証拠。愛国心は言われなくても皆にある」と。御意。丁度一週間前の先週金曜日、関空でクレジットカード上客ラウンジが「日本発行のカード以外は使えません。海外発行で使えるのはDinersとJCBだけ」と言はれ「何が日本のおもてなしだ」とムッとして香港に還るなり翌土曜日にDIners Cardオンラインで申請。黙んまりのまゝだつたが今日いきなりカード届く。DinersはCitibank傘下、Citibank利用してゐるのでアタシの顧客情報あり資格審査簡単なのだらうが香港らしい簡単さ。Dinersのカード所有は九十年代前半以来のこと。
中共で幹部用公用車の230万台!のうち局長級以下(省庁の一部局長や北京市公安トップや区長ら)の公用車80万台廃止の由。公用車の経費が寝棺2千億元(3.2兆円)で私用も目立ち……と英断といへば英断だが局長級以上で150万人ゐるのね、中共は。
▼昨日の信報、林行止専欄「預設立場賊民意 港式民主入鳥籠」より引用

香港不但在回歸後第十七年仍然沒有港人自由提名的普選行政長官,就是想擔當「和尚寺裏的狗肉檔」(亦是三十多年舊作,狗肉檔指香港、和尚廟是社會主義中國)的角色、撈點資本主義運作的市場優勢,亦因為中國再非社會主義老字號,而是市場經濟興旺的「新發財」,根本就是狗肉專門店,香港反而寒寒傖傖,被冷落是勢所不免亦理所當然的。回歸現實,具有中國特色的社會主義和具有香港特色的民主路,可謂異曲同工,就是不能認真。追求「真」普選的非「主流」,真的要倒抽一口涼氣!

社会主義中国を佛寺、香港を肉屋に譬へ「和尚寺裏的狗肉檔」としたが資本主義化で中国はもはや社会主義の老舗にあらず市場経済での肉屋そのもの。それが中国は「特色ある社会主義」唱へ香港は普選を所望し相対する現実。