富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2014-01-09

農暦十二月初九。横浜地検から逃亡の容疑者再逮捕。演出のない写真はリアリズム……当たり前か。美しい。先日、『週刊読書人』で、せめて年末恒例の「思想・社会・政治を振り返る」読もうとiPadのアプリで下戴したら不能。アカウントでクレジットカードの設定とか確認したが問題ない。ふとiTunesで音楽とか下戴しようとしてもダメ。それが不思議なことに同じApple IDのアカウントでiPhoneMacBookからだと問題がない。Appleカスタマーサービスに問い合はせると“the necessary adjustments have been made to your account “xxxxxxxx@mac.com". These adjustments should allow you to purchase from the iTunes Store. Please make sure to try after 30 minutes.”といふ。iPadからだけ買物が出来ぬ状況で先方のサーバー内でadjustmentが必要って何よ?と訝しい話だが待つてやつてみると直つてゐるから。宮台真司苅部直渡辺靖の鼎談をやっとのこと入手。だがほんと過労死するんぢゃないかね、と思ふやうな忙しさで読む暇もなし。
▼今日の朝日新聞山田太一さんが

被災した人たちの役に立ちたいという感情が広がり、「絆」という言葉がキーワードになっていきましたが、「絆」というのは「少し大げさではないか」と感じました。「絆」を辞書であたると、「人と人との断ち難い結びつき」とあり、「例えば、夫婦の」というような用例があり、それを被災した人と、そうではない人との間の言葉に使うとかえって空疎な言葉として被災者に届くではないか、と気がかりでした。本当の苦しみと悲しみは当事者が生きる他はないのですから。とはいえ、被災者が「絆」に文句をつけるわけにもいかないでしょうから、結構流通してしまいました。このごろ、とりあえず、ぴったりとした言葉がないので使っているのだろうと思う言葉が、結構本心なのだと知って、底の浅さを感じます。スポーツ選手が多くの人に勇気を与えたいとか、観客が勇気をもらいましたとか。今の社会は「本当」のマイナスとは向き合わず、プラスの明るさだけを求めている気がします。テクノロジーの進歩がマイナスの排除に拍車をかけている。社会を効率化し、洗練させることを永続的に追求しようとする動きです。

と。太一さんも八旬。素敵なオジサマのまゝだ。