富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

「凡庸な悪」の担い手のひとり

fookpaktsuen2013-11-28

農暦十月廿六日。朝の気温摂氏十四度。寒波到来。夏は冷房なしで汗だくは平気だが寒がりの迂生、冬は何とも。一昨年の三月、昨年の一月、電気料金は年のピーク迎へてゐる。今冬はどうにか暖房機なしで越冬できないものかしら。Godivaショコラ店でホットチョコレート啜る。美味。晩にZ嬢と待ち合せC医師の診療所。流感の予防接種施し受ける。帰宅してシチュー煮て飰す。
▼香港政府の中央政策組、邵善波、中共紙「环球时报」のインタビュー受け「“爱国者治港”是一贯原则」と宣ふ(こちら)。以下、一部抜粋。
环球时报:您怎样看待中央关于香港普选的几大原则,尤其是李飞这次特别强调的“爱国者治港”?
邵善波:李主任说的是中央一贯的态度,香港回归以前,邓小平强调的基本原则就是要由爱国爱港的人治港。从实务上看,和中央对抗的人如果通过程序选上行政长官,也是不能运作的。一个地方政府的首长和中央不要说对抗了,即使关系不好,没有合作基础,整个运作也是不可能的,会对香港造成很大损害。有人说选民会做出聪明决定,但从历史上来看不一定必然发生。至于现在社会上谈民主,很多情况下是指选举,我觉得这是很大的误读。香港谈普选一个很大的问题是:大家都在说应该普选,但没有人谈到配套问题,普选会产生什么后果,对不好的后果该怎么解决。
环球:港人的国家认同有哪些缺失?为什么会出现这种情况?
邵:虽然有些民调很难看,但我觉得这些民调的问题本身是有问题的,将不该对立的身份对立起来,比如“你认为自己是香港人还是中国人”。我觉得香港人不反对自己是中国人,对国家的认同基本上也不是什么大问题,但他们对国家不了解是一个大问题。这是因为英国人统治的时候,我们是不念中国近代史的,不学鸦片战争之后的历史。现在虽然改了,但结果不理想。我觉得最大的问题是,很多香港人将国家和党分开。他可以认同自己是中国人,爱国,但他对共产党会有一些看法,这里有一些历史原因,一些香港人的父母是在1949年之后、反右时期、1962年困难时期或文革时期逃难到香港的。另外也与香港传媒有关,香港传媒说内地负面的东西很广泛。
环球:那您认为应怎样筯强港人的国家认同感?
邵:上世纪50年代,我们香港人是有参加国家政府工作的,听说金庸先生就曾想到外交部工作。但现在反而不行了,内地一些人用“一国两制”中的“两制”说香港人不能当国家公务员,不能参加军队,包括有些全国性的电视节目,香港也没有成为一个赛区。这些做法实际上将香港排除在“一国”之外,非常没有必要,我20年前就提出过,为什么香港不能派队参加全国足球联赛?香港人觉得自己被排除在外,怎么能认为是国家一分子呢?
环球:内地与香港经济差距逐渐缩小,港人是否有不平衡感?
邵:当然有了。过去香港人把从内地人称为“阿灿”,带有贬义,后来又出了一个词“港灿”,是香港人自贬的称呼,意思是内地现在强大了,内地人比香港人还有钱,我们就变成“阿灿”了。面对国家发展这么快,香港人的心理调整是有的,但相应也开始强调在其他方面的优越感,比如香港人常说自己文明,有民主自由,就是因为在经济上不再处于优越地位,因此就突出其他优越的地方来自我陶醉,自我平衡。
环球:三中全会宣布设立国安会,香港方面反应敏感。您对此怎么看?
邵:香港有些人是很敏感。我觉得说“国安会不是针对香港”是不对的,国安会针对全世界,任何对中国国家安全有影响的事情,它都要应付,如果香港出现对国家安全有危害的东西,也是如此。如果有些人干了一些对国家安全有影响的事,他不紧张才怪。
立場的には邵善波に与せぬが指摘にはいくつかかなり本質的なところもあり。
朝日新聞論壇時評、高橋源一郎「暗い未来「考えないこと」こそ罪」。田中康夫『なんとなく、クリスタル』で後年ヤッシー本人が自分が一番読んで貰ひたかつたところに誰も気づいてはくれなかつたと述懐のが小説の最後、物語のあとがきのやうにある「出生力動向に関する特別委員会報告」と「五十五年版厚生白書」で、それは将来の人口の漸減化と高齢化社会到来予言してゐるのだが高橋源一郎はそれを「はかなくも美しい、都会の物語は、はるか未来の「暗闇」を前にして、より一層、輝きを増していたように、いまは思う」と述べてゐる。また「地方が消滅する時代」を語る。「人口減少の大波は、まず地方の小規模自治体を襲い、その後、地方全体に急速に広がり、最後は凄じい勢いで都市部をも飲み込んでいく」といふ近い将来の日本の姿。

地方から若者たちが流出していることは誰でも知っている。残された高齢者たちの絶対数もまた減り、そのことで地方の経済はさらに苦しくなり、若者たちの大都市への流入は加速する。だが、都市に若者たちを受け入れる能力は、もうなく、「使い捨て」られる若者たちには子どもを生み育てる余裕がないのである。かくして「本来、田舎で子育てすべき人たちを吸い寄せて地方を消滅させるだけでなく、集まった人たちに子どもを産ませず、結果的に国全体の人口をひたすら減少させていく」。

増田寛也のいふところの「人口のブラックホール現象」。推計では百年後、日本の人口は3分の1になり高齢人口は40%を超へるといふ。しかし外国人を受け入れぬばかりかヘイトスピーチ朝鮮人、中国人をたゞ憎むことで溜飲下げる社会。

わたしたちは、原子力発電の意味について、あるいは、高齢化や人口減少について考えていただろうか。そこになにか問題があることに薄々気づきながら、日々の暮らしに目を奪われ、それがどんな未来に繋がるのかを「考えない」でいたのではないだろうか。だとするなら、わたしたちもまた「凡庸な悪」の担い手のひとりなのかもしれないのだ。

と源ちゃん。
国家安全保障会議NSC)創設関連法案、参院で可決。晋三の最初の内閣で官房副長官務めた防衛庁官僚出身!の柳沢協二氏はこの設置に疑問呈してきたさうで(都新聞)、その理由は今の首相官邸の体制でも司令塔機関は十分に果たせるから、で議事録作成すら義務づけられぬが「秘匿にすべき情報そのものは表に出さなくても、どんな議論がされ、どういう判断で政策が決まったのかというプロセスは出すことができる」もので「首相と外相、防衛相、官房長官の四者会合が新設され官邸主導が徹底されればされるほど情報が政策に引っ張られて偏る危険性は高まる。間違いを防ぐためにも国民がしっかりとチェックできるようにすべきだ」と。御意。
▼秘密保護法案について都新聞で、むのたけじ氏(98歳でまだご健在とは!)が「強行採決は異常だ。秘密保護法は人類が一番大切にしようと決めたこと、つまり主権在民の否定そのもの。国民は義務だけ果たせと言われ、主権は安倍政権が持っているといわんばかりだ」と。これを受け田原牧記者がデスクメモで

権力の監視役を名乗るには修行が足りないが、官許で取材なんて恥知らずすぎる。なので秘密保護法が施行された暁には、この法を無視しようと思う。法治国家といえども法律より道理が重い。そもそも「スパイ防止法」制定は統一教会と密接な国際勝共連合が掲げた。与党と一部野党は正気なのか。

本当に気違ひな世の中。
▼堤セゾン清二氏逝去。辻井喬としての仕事はアタシは何一つ知らないし興味もなし。おいしい生活にはずいぶんと騙された……が、今も騙されたまゝなのは三つ子の魂百までかしら。