富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-11-20

農暦十月十八日。1日とはいへ絶食が少しつらい一日。早晩に鹿児島O氏とハッピーヴァレイ競馬場。競馬する予定もなかつたが競馬開幕前なら混んでないからハッピーアワーしませう、となか/\風流な発想。競馬場で競馬せず飲んで出て来たのは生まれて初めて。当然、破算もなし(笑)。跑馬地にゐたZ嬢と久々に正斗に飰す。洗面所に行く通路でふと目に止まつた100lbs=43kgの大きな缶、パッケージには「雄鶏牌味精」って化学調味料使ふのは食肆の勝手とはいへこゝまで堂々と置かれてしまふと、それも香港ではそれなりに名の通つた食肆だと思ふと呆れどころか「これでいゝのだ〜!」の感あり。ご立派。
▼李怡さんの蘋論(こちら)で「從無到有的香港本土意識的興起」読む。上海の若手人気作家韓寒が昨年台湾訪れた際の文章

我失落在我生存的環境裏,前幾十年教人兇殘和鬥爭,後幾十年使人貪婪和自私,於是我們很多人的骨子裏被埋下了這些種子;我失落在我們的前輩們摧毀了文化,也摧毀了那些傳統的美紱,摧毀了人與人之間的信任,摧毀了信仰和共識,卻沒有建立起一個美麗新世界,作為晚輩,我們誰也不知道能否彌補這一切,還是繼續的摧毀下去;我失落在不知道我們的後代能不能生存在一個互相理解而不是互相傷害的環境之中;我失落在……除了利益和人與人之間的鬥爭,我們幾乎對一切都冷漠。(簡称)我要感謝香港和台灣,他們庇護了中華的文化,把這個民族美好的習性留了下來,讓很多根子裏的東西免於浩劫……我們所失去的他們都留下了,我們所缺少的,才是最能讓人感到自豪的。

を引用して

從韓寒的文章,就知道為甚麼香港會興起本土意識,為甚麼越來越多的香港人要守護香港。新移民儘管不是全數,但他們「骨子裏被埋下」的「兇殘、鬥爭、貪婪、自私」,他們的褚權力生存和獲利的心態,順理成章地成為愛字堆打手,蛇齋餅糭的「群眾」,建制派的票倉。在中共權大財大氣粗的淫威下,香港民主人士有何能力去改變他們?

と李怡さんが反中共なのはわかるが新移民まで何故こゝまで嫌ふのかしら。
中共で社会の老齢化に対して一人っ子政策転換。高齢化社会に何も対応できぬ日本よりまだマシかしら。
歴史学の川北稔先生の「成長パラノイア」が面白い(日経だつたか)。経済は常に成長しなければ倒れてしまうといふ一種の強迫観念。善い悪いの価値判断はひとまず置いてゼロ成長では成り立たないように社会の仕組みができてゐる。普通、システムは安定を目指す。世界資本主義に組み込まれる前の中華帝国やインカ、インドなど独自に作り上げたシステムに「成長しなければならない」といふ焦りはなく、その点、世界資本主義の方が例外で内部に非常に不安定で不均衡な要素を抱へてゐる、と川北先生。それを肯定的にとらへればとてもダイナミックで、それゆゑ地球全体を覆ふパワーも持てたのでせう、と。だが資源やエネルギー問題考へると世界資本主義そのものが大きく変はる可能性も無視できず持続的成長前提とせぬ今までと価値観がひっくり返つたやうな世界も想定せざるを得ないのではないか、と。さうね、ジョン=レノンの世界。