富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

鳩山為日軍殺中國人道歉

fookpaktsuen2013-11-13

農暦十月十一日。曇。晝に香港城市大學で鳩山由紀夫博士講演会あり拝聴。昨日この大学から名誉博士号授与されたさうで十月には北京の清華大学でも客員教授に任じられた由。すつかり中国で人気者。それにしても戦時中の日本軍による中国での市民殺害について謝罪はいゝが、日中関係が日本側の対応や言及が原因で問題が発生し深刻化しているのは遺憾とか、311の福島核禍で近隣諸国にも放射能汚染で迷惑をかけたことまで元総理大臣として謝罪ってどうかしら。放射能汚染ならまずその事実がきちんと公開され近隣諸国よりは先ずは国内だらう。それを通り越して近隣に謝罪は政治家……「元」政治家としてはやはりどこか脇が甘いといふか不十分。 国の為政者が両国の友好的な利益にならない考へ方をしてゐる時こそ両国の人々がお互いに親密になることが大切、と、よく言ふわい=友愛。上環に所用済ませ早晩にCafe Nirvanaに麦酒一杯飲み帰宅。おでん煮て飰す。
斎藤美奈子さんが都新聞の連載(本音のコラム)で書いてゐる「偽装報道の愚」が面白い。

シバエビクルマエビも幻の稀少種。環境破壊で在来種が枯渇し、絶対的な供給量が足りなくなったのだ。対処法は、①食べるのをあきらめる、②よく似た代用品を探す、の二つしかなく、日本の業界は何十年も②の方法をとってきた。それを急に偽装と呼ぶ。食材リテラシーがなさすぎでしょ。日本人は世界中の資源を漁りまくってきたわけだ。その結果としての食材の多様化。必要以上に種名にこだわり本物と偽物を区別せよと迫る態度は「純血主義」を思わせる。

と。これを読んで、なぜアタシ自身もこの食材「偽装」問題が怒りも驚きもなかつたのか、がやつとピンときた。