富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-10-21

農暦九月十七日。天気は良いが九龍も朧げ。CM批評の天野祐吉氏逝去。八十歳。『広告批評』創刊が1979年。『ビックリハウスと『面白半分』のあと『本の雑誌』とか『広告批評』読むことがあつたが前二者のときのやうな熱心な読者にもならぬまゝ『噂の真相』に移つたアタシ。朝日新聞で「私のCMウォッチング」の頃は読んでゐたが『CM天気図』になつて、いつもCMの見方、切り口が同じ気がして読まぬやうに。たゞこゝ数年、CM批評から時事的になつたのは吉田秀和さんと同じで世の中がヘンになると音楽やCMの人でも自分が語らぬといけなくなつたから。
▼マンションの入口に積まれ誰も手にとらぬ中共英字紙China Daily1面に“'Occupy' organisers engage Taiwan activists”といふ記事あり(こちら)。「佔領中環」企む民主派が台湾の民主党の台独派に接触、この動きに香港の学識者や評論家が“warnings from Hong Kong’s academics and commentators”と、この表現よく使はれるが(婉曲的であれ、ようするに)中共が非難。香港の自治民主化を求めるのに台独派と連携することはおかしい、と、これはある面一理あり。中共刺激するだけ。香港の安定した民主化目指すなら寧ろ下手に、下手に強かに中共の合意一つずつ得て表面的には対立を避け落しどころ狙ふべき。いずれにせよ中共官方紙がかうした記事を堂々と載せるだけでも、どれだけ彼らなりに配慮しているか。环球时报は「香港反对派勾结“台独”鼓吹“去中国化”遭抗议」と題して

香港反对派及“占领中环”运动发起人赴台湾向民进党前主席施明絀“取经”,同时民进党创党成员林浊水应邀到香港传播本土化经验。这些举动引发了香港民众的抗议和媒体的质疑。有分析人士称,两股势力相互串联足以说明他们被社会“边缘化”后深感不安。

と嘆いてみせる(こちら)。
▼昨日の北京マラソン天安門スタートした直後、中共要人の住まう中南海の新華門付近が格好の立ち小便場所に(蘋果日報「借京馬拉松宣洩 跑手尿淹中南海こちら)。江沢民時代に法輪功社中が人の輪で取り囲んだのが此処。普段は警備厳重で近づきも出来ないが警備の公安もランナーの立ち小便規制するでもなし、と*1。仮設トイレ不足で致し方ないのか意図的にここでなのか……。次から次へとわざと「ここで小便」の便乗組もゐる様子。アタシも、もう十年以上前に二年続けて北京マラソンに出たことあるが当時とても中南海の壁で放尿なんて考へもしなかつたが。右の写真よく見ると女性も立ち小便ならぬしゃがみ小便とは時代も開放的……いや、昔は田圃端で普通の光景だつたか。
▼ちょっとしたことだが「首相動静」で20日、11:39に「富ヶ谷の自宅」とあり。19日に福島の浜通り視察から戻つて「幽霊が出る」首相公邸に珍しく宿泊。この人が公邸に泊まるのは晩遅くまで来客や翌朝が忙しいとき。福島から戻り(首相動静上は)来客もないのに公邸に泊まり翌朝、自宅に戻るといふのも何だか奇妙なこと。

*1:然而發令槍響剛過幾分鐘,興致勃勃的大隊伍剛剛跑到距離出發點不足兩公里的新華門附近時,卻不斷有參賽者絡繹不絕地跑出隊伍,直奔新華門西的紅牆。難以置信的是,這群來自五湖四海的選手竟然毫不避諱解開褲帶、暢快地對着牆角撒尿,其中更有一位外國女選手。有些開始還莫名其妙的參賽者隨後也大聲起哄、叫好,原來在這高聳的紅牆之內便是中共領導人居住和辦公的中南海,從來是高度防備的禁區。平日如有市民在附近停留時間稍長,便會有警衞驅趕;而在六四屠殺之前,抗議的學生也曾衝擊新華門未果,可以說這一堵紅牆便是專制中共的一個縮影。但適逢馬拉松,紅牆附近的警衞有所放鬆,有參賽者向《蘋果》記者透露,路邊其實也有不少警衞站崗,但是他們並未刻意阻攔,反而有警察也在一旁咧嘴微笑。或者是感到縱容,後來越來越多參賽者加入了對中南海撒尿的行列,一時間牆角尿迹無數,網民調侃是「一年一度尿淹中南海」。