富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Shinzo, Third arrow, please!

fookpaktsuen2013-10-04

農暦八月晦日。一昨日だつたか来年版の「ほぼ日」手帳届く。今年より英語版愛用。今年はまだ三ヶ月ほどあるが今年の手帳の厚さといつたら……いろ/\貼りすぎ。晝に天后の華姐清湯腩で腩粉飰す。アタシが最初のころは確かHK$18くらゐ。それでも他の店よか高かつたが今ではHK$35也。数年前に春節前の歳末でお節句価格でHK$30だつたが来春はだうなるのかしら。たかだか牛腩といへばそれだけ、なのだが。午後遅く中文大学の図書館。中に入つたのは実に廿年ぶりかしら。増築されたのは知つてゐたが、あの陰湿で古風な図書館の内部はすつかり様変はり。図書館の利用者もかなり多く感心したが、よく見るとパソコンで顔本など見てゐる学生少なからず。図書館はスマフォの充電場所か。早晩に大學站で日本から語学留学中のA君、その同学2名と待合せ。知己のA氏の子息で二度ほど会食で会ひ「中文大學の後輩」といふことで大埔に行つたこともない、といふから「中文生で大埔知らぬのはいけない。ご馳走してあげるから」とオヤジらしいノリで三人を連れて大埔墟へ。先ずは口開けでパブのボビー倫敦インに飲む。Bobby Londonの店員が小綺麗な若衆ばかりで昔のむさ苦しいとは隔世の感あり。しかも客あしらひのスマートさには驚くほど。麦酒飲みながら今晩は何を食べようか?といふ話になりアタシは大埔街市で海鮮でも、と思つてゐたが「中華はあまり好きぢゃない」「肉が好き」といふので予定変更でMTRで沙田に往き舊邨に入り久々に龍華酒店。焼き鴿に齧りつく。若者たちにはかなり好評。数年前に香港国際競馬のあとに来て周末増員らしき店員にかなり慇懃無礼な扱ひ受けエコエコアザラクだつたが、かうして金曜とはいへ平日の晩に来ると老練の給仕たちも仕事は確かでなか/\よい雰囲気。赤葡萄酒だけはハウスワインはいたゞけず持ち込むべきだつた、と反省。大埔から沙田に来たので折角だから大圍にも寄ろうか、と、それに若者たちは「いいですよ、さうしませう」と応じてくれたが飲むと前向きになる年寄りに合わせてくれたのかしら。大圍で“Speak Easy”に往くと爆満で席も空きそうになく市街漫ろ歩きののち停車場近くのパブRailway Tavernに飲む。S君がしきりに時計を気にするので何かと思へば夜も遅くなり(まだ二更になるかならぬがだが)名古屋のレコに電話にスカイプで電話するのに帰りたさう。「いいねぇお若い方は」と送り出す。酒好きのO君が鉄道マニアでRailway Tavernは鉄男には恰好の酒場で一頻り鉄道四方山話。
▼相変らずご機嫌な日経さん、社説は「TPPルールづくりで日本が推進力を」と(笑)。「日本は、自由貿易の理念を米国と共有する立場だ。TPPは米国主導の構想だが、米国の腕力だけに頼っていては、いずれ行き詰まる可能性もある。途中から交渉に参加したからこそ果たせる日本の役割がある」と宣はれ晋三の交渉参加にヨイショするが米国の小浜総統は不参加で年内の締結も困難といはれ、而も日本が宗主国たる米国ゐるなかで何が推進食か、あまりに嗤はされる話。The Economistは巻頭で“Third arrow, please”と題して晋三は消費税こそ上げるが日本の経済成長を実現するにはもつとすべきこと課題多し、と指摘(こちら)。これに続く記事“Taxing times”も一読に値す(こちら)。
Leading proponents of reform are cautiously optimistic that the cabinet may now unpick “bedrock” regulations, such as a forced limit on rice production which keeps agriculture inefficient. A controversial loosening of labour rules on hiring and firing in a series of planned special economic zones is under discussion. Such changes will prove every bit as contentious as raising the consumption tax. But introducing them would mark a real break with past political failure.
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