富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-08-28

陰暦七月廿二日。朝日新聞のオピニオン欄で「男の日傘」討論まで必要なことなのかしら。日傘をもう何年も当たり前に使つてゐるアタシには何の気にもならないのだが。今日、上海からI君家族来港。奥さん中国籍で来港査証してゐたが上海の空港でチェックインの際に査証チェックされ「団体ヴィザ」のため個人では渡航できず、と拒まれた由。で予定のフライトに乗れず、それを捨て深圳に向かひ香港に入れるか?と。事情通の深圳H氏に尋ねると団体ヴィザは中国各地で香港、澳門への「自由行」に比べ取得容易、で各地でヴィザだけ取得して深圳まで来て、そこの代理店が団体ヴィザ所有者を数名から十数名の「団体」の人数揃ふと束ねて俄か仕立てのツアーで香港に入れるといふ。羅湖や深圳湾のボーダーにあると聞いたがI君家族、深圳空港に到着すると空港内にもさうした斡旋屋あつたさうで九龍湾のボーダー経由で香港島までの直通バスまであり。でI君家族、無事?来港。会つてから幼子二人に玩具屋に連れて行きミニカーとアンパンマンのグッズでも買つてやるつもりが会ふのも夜になり時間もないので、先に太古の玩具屋で3歳の子にジャガーのミニカーと生後半年の乳児にアンパンマンの指人形みたいなぬひぐるみ購ひ北角のホテルに彼らチェックインの時に待合せ。皆さまお連れして陋宅に招きお好み焼き。自宅に誰か客を招くのも何年ぶりかしら。ジャガーのミニカーは美しいが3歳児が遊ぶより飾つて観賞用だつたミニカーで、彼に渡すと大変喜び遊び始めた瞬間にサイドミラー折れ30分後にはタイヤと軸が外れるほど。やはり子どもには子ども用の玩具与へるべきでした。今回のI君君家族来港の目的の一つは次男坊の中国居留査証の取得で、外国籍(日本)の乳児は上海で日本国旅券取得しても、査証については外国(香港含む)から中国に入国することで外国人としての認定となるさうで、一旦は海外に出る必要ある由。七月に外国人の居住につき中国は規則改正で面倒なこと多くなつたといふ。八月卅日付の在中国日本大使館からのお知らせ(こちら)。プレミアムモルツは上海で22〜27元、香港のHK$17=13.5元といふ半額!の安さ驚かれる。相変らず接待となると白酒で、贈答で五糧液貰つても晩酌する気にもなれずI君の知人は五糧液をばお湯に割り足を浸けて水虫治療もありだとか。上海に比べ香港がなんて大気がきれいで都会に走る環境が整つてゐるか、と感嘆され「勿体ない、もっと走れば」と言はれる。
▼国連の潘事務総長の発言。東アジアでの歴史認識めぐる日本と中韓との対立について「日本の政府や政治指導者は深い省察が必要だ」。潘事務総長が韓国人なので日本政府など反発してゐるが、だうであれ連合国相手に戦ひ負けた枢軸国の日本、連合国(国連)に入れてもらひ国際社会に復帰することの条件が連合国の考へに従ふことで憲法前文にある「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」の「平和を愛する諸国民」は連合国のこと。で潘氏の発言「日本の政府や政治指導者は深い省察が必要だ」は基本的に連合国の、その他の国の共通認識として晋三や自民党は不満あつても、これに従はざるを得ず。反発すれば「だからやはり省察が必要」と言はれるだけ。
▼信報で林信止専欄が『論政負責當如何 怕亂怎能防害生』と題して「佔領中環」など最近の「市民運動」について。
飽以重拳,極盡鞭撻,那豈是筆者所認識所尊重的其中數位學者的氣度?真難相信那是他們自發的組合和思路。除非「主謀」心存忌憚,為了避免不是沒腦的讀書人意見參差、在未經拍板的政改上說三道四、添煩添亂,於是在號召斯文人與斯文人「對決」的同時,刻意點明他們不會介入政治討論,亦不爭取怎樣的真假選舉,光以打擊「佔中」行動為唯一的單薄任務!
と。アタシは個人的に香江第一筆のこの指摘頷くところだが、これに反論少なからず。