富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-07-24

農暦六月十七日。午後から大雨。日本で「ゲリラ豪雨」などと呼ぶが調べてみるとゲリラの語源は西班牙語のguerrilla <guerra「戦争」+縮小辞-illa>で「小さな戦争」。遊撃戦と呼ばれる不正規戦闘を行ふ民兵またはその組織のこと(ヰキ)で予測困難な集中豪雨は確かにゲリラ的だが否定的意味合ひで用ゐるならゲリラ軍諸君に失礼。晩に銅鑼湾からトラムでハッピーヴァレー。水曜日でも競馬のない夏は雨もありハッピーヴァレーは静か。英国パブThe JockeyでZ嬢待ちながら麦酒飲む。Z嬢来てなか/\美味いハンバーガー頬張る。Bloody Maryも美味い。
▼英国王室で男孫誕生。今どき、病院から皇子誕生告げる書面が病院からバッキンガム宮殿に恭しく届けられ書面は額縁に入れ宮殿の正門にそれが画架に据へられ多くの国民が祝福に訪れ、それを眺めて喚起する……といふ、かういふことを真面目にやつて見せるところが、まことに頑なな保守の英国らしさ。これを「かなり馬鹿げてゐる」と思ふのも良し。
▼都新聞「本音のコラム」斉藤美奈子秋葉原と渋谷」で参院選前日の晋三が企つ秋葉原山本太郎の渋谷の晩の最後の選挙応援の様子を書いてゐる。晋三は拳を突き上げ「誇らしい国をつくっていくためにも憲法を変えていこうではありませんか!」と宣つた由。歓声とともに日の丸が振られ「安倍ソーリ、安倍ソーリ」コールはやがて「NHK解体!」「つぶせ朝日!」などの罵声と怒号になつたといふ。晋三を嫌ふアタシもけして「読売解体!」とか「つぶせ産経!」とは叫ばぬし、読売や産経ですら紙面でワケのわからないことを主張する、それをまたわざ/\拝読する自由はあるべき。それを消去しようとするのがファッショ。怖い/\。
内田樹「複雑な解釈」(今日の朝日、こちら)「百年の計より目先の得 非効率という知恵疎んじ一枚岩の政党選んだ」と樹先生。