富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-07-23

農暦六月十六日。大暑。晴れたと思つたら豪雨、また晴れて驟雨、と気候不安定な一日。でも傘が大活躍。晩にコロッケ揚げて飰す。
▼「海に汚染水、東電認める 福島第一」と一面(朝日)とはいへわずか2行のベタ記事でおしまひ。なんて国だ。「汚染物質を外に出さない努力をしてきた。大変ご心配をかけて申し訳ない」と東電は謝罪。「努力しましたが出来ませんでした」で済む話かしら。晋三は晋三で「安全保障環境が大きく変わる中で国民を守るために何が必要かという観点から引き続き議論を進める」と憲法に反する集団的自衛権見直しに意欲。「安全保障環境が大きく変わる中で」って北朝鮮と中国の脅威!なしにはあり得ぬ晋三や石破にとつての日本の国防。低レベル。でそれを囃し立てるマスコミと「本当に怖いわねぇ」と怯えてみせる民草。一番怖いのはあなたたち自身。
▼都新聞の社説「山本太郎氏当選」で「全国的にも自民党比例代表で得たのは改選48議席中18議席。31ある改選1人区での29勝も1人しか当選できない選挙制度によるところが大きい」と。確かにさうだ。結局、地方区では「民主党ぢゃダメ」が自民党勝たせたにすぎない。憲法原発、TPPが投票の判断材料にされたのは比例区で、地方区は所詮、おらが地元の代表は……で実は地元の先生=国家社会主義者に一票与へたに過ぎぬ。共産党は「アカ」で嫌ひな民草は国家社会主義者がどれだけ怖いか、を知らない。本当は戦前にそれを知つてゐるのはずなのだが。こんな小選挙区制度なんて導入したのも細川殿の非自民政権、これと民主党が本当に自民党を強くしてくれた。なんてこった。
▼Paul Krugman教授の“Detroit, the new Greece”(今日のIHTより)

  • True, in Detroit’s case matters seem to have been made worse by political and social dysfunction. One consequence of this dysfunction has been a severe case of ‘‘job sprawl’’ within the metropolitan area, with jobs fleeing the urban core even when employment in greater Detroit was still rising, and even as other cities were seeing something of a city-center revival.
  • So by all means let’s have a serious discussion about how cities can best manage the transition when their traditional sources of competitive advantage go away. And let’s also have a serious discussion about our obligations, as a nation, to those of our fellow citizens who have the bad luck of finding themselves living and working in the wrong place at the wrong time ― because, as I said, decline happens, and some regional economies will end up shrinking, perhaps drastically, no matter what we do.

▼信報の林行止專欄「安倍揚眉吐氣 中日愈趨緊張」(こちら)でアベノミクスで日本経済の蘇生は悲観する必要なし、改憲は林行止は護憲にも理解示しつゝ「別な角度から見れば「國體」が大きく変化した日本(果たしてさうかしら?)で1947年に占領軍主導で書かれた憲法を改正しようといふのは「合理的要求」と述べ、但し尖閣=釣魚で中国領土侵犯することに対して……と林行止は領土問題となると途端に中国領主義に陥るが、この記事で一番興味深いのは
本報陳景祥較早前貼於網站的〈安倍經濟學vs克強經濟學〉說之甚詳,可惜作者據安倍內閣事務副大臣西村康稔的一席演講而寫,惟「在其位不便多言」(而「不在其位」則「不謀其政」〔不應多言〕,評論者因此才有天馬行空高談闊論的空間),西村亦只能作泛泛之談而已,不過大方向錯不了。
と信報の総編集である陳景祥のアベノミクス分析「安倍經濟學 vs 克強經濟學 」(こちら)に対しての「分析不足」と言ふが如き指摘。信報の内部も揺れてゐる。

更にこの細田某「世界の潮流は原発推進」で「耐え難い苦痛を将来の日本国民に与える」と宣ふが「耐え難い苦痛を将来の日本国民に与える」のはアンタだよ、まったく。