富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

澳門ワイン修業

fookpaktsuen2013-07-20

農暦六月十三日。朝九時に上環のフェリーターミナルで知己のお二人と待ち合せZ嬢と四人でマカオ葡萄牙葡萄酒の修業。豪雨恐れたがまず/\の天気。氹仔の成昌超級市場でK嬢の葡萄酒買出しに付き合ひ六本は重たいのでフェリーターミナルに戻り荷物預けバスで市内に戻る。陸軍倶楽部で昼餉。Niepoort Redoma Douro 11年、Campolargo Bical 09年とQuinta Do Vallado Douro Touriga Nacional 10年。ラウンジで珈琲飲んでゐると、もう午後三時半。果欄街の洪馨椰子でココナツアイス。ポンテ16近くの榮甡𧐢油荘に寄るが今日はオイスターソース売り切れ。来週ならあるよ、と老亭主。昏刻に何東図書館。バルコニーを涼しい風が抜け心地良し。マカオソウル。名前失念のヴィーノヴェルデ、Companhia Das Quintas Prova Regia Arinto 09年、美味なるチーズの盛り合わせ、パテでパンをもぐ/\Mutante Douro Tinto 06年、スパイシーなCortes De Cima Vinho Regional Alentejano Tinto Touriga Nacional 03年の4本。晩九時半のフェリーに数分差で乗り遅れたが15分後のフェリーにTurbo Jet Cardのご利益かウェイティングなしで潜り込み香港に戻る。
▼「司馬遼太郎さんは、宮崎アニメのファンだったという」と都新聞の「筆洗」(こちら)。司馬遼太郎曰く「自分の作品は、なんでこんなばかな国にうまれたのかと思った二十二歳の自分への手紙」。そのバカな国は七十年近くたつた今もバカさは不変。朝日の社説が明日の参院選に「自由を守る不断の努力」(こちら)が挙げたのは福島駅前での晋三の応援演説に「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」とボード掲げた女性が公安や自民党議員の秘書らに囲まれ職質に遭ひ、吉祥寺では民主党候補が「うるさい」と叫ぶ女性に殴られたことなど挙げ「政治家は、どんなに批判的な内容であっても市民の声に耳を傾ける。市民も政治家の発言を聴く。その環境をなんとか保たないと民主主義の健全さや活力は失われる。多様な意見が交わる空間をどうつくるか」「政治も、警察も、市民も、いっそうの不断の努力を求められている。それを怠ったすえ、深刻な事件が起こり、自由への規制が強まるような事態は、絶対に避けなければならない」と指摘する。
憲法12条「自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」
宮崎監督は朝日のインタビュー「零戦設計者の夢」で「零戦零戦と騒ぐマニアの大半は、コンプレックスで凝り固まり、何かに誇りを持たないとやっていけない人間です。思考力や技術力を超えた堀越二郎の天才的なひらめきの成果を、愛国心やコンプレックスのはけ口にして欲しくはない。僕は今度の映画で、そういう人々から堀越二郎を取り戻したつもりです」と語る。