富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-05-11

農暦四月初二。円安でも海外生産「拡大」原料コスト高を警戒、国内投資・賃金へ波及焦点……と日経。そりゃさうでせう。土曜日だが仕事終はらず官邸でご執務。かなり暑くなつてきたが窓開けて韮鍋。明日が母の日で「とらや」の母の日羊羹送つてゐたが京都「象彦」で素敵な朱塗りのご飯茶碗あり。漆器といふと汁物だがご飯だと炊きたての熱いご飯にも重宝と。成る程。二つ組になつてゐるのが娘が母と一緒に、となか/\当世風で母と妹に、と二日前に注文したら今日届いた、と。ついで自分の分の黒塗りも注文したのは言ふまでもない。皆なして、もうご飯も一口が美味しい世代なので、このくらゐ小ぶりの茶碗が重宝。
▼「共通番号制度」法案衆院本会議可決(九日)。今国会で成立の見通し。これだけすんなりと通るのだから、この国の国民はしつかりと管理されるべき。朝日新聞一面など左傾紙が問題視した「その程度」なのだから、これが。かつて国民総背番号制と騒がれ反対の声高き時代が嘘のやう。これについては「日本の」この共通番号制度の何が問題なのか、はきちんと書きたいと思ふ。
▼九日の朝日(社説余滴)に自民党改憲手続き定めた96条改正先行させ、その先に9条改正狙ふ、そんなやり方に疑問もつ自民党のベテラン議員は名前を出さないことを条件に「私たちは党内のサイレントマジョリティーだと思う。いや、そう思いたい。」「首相が96条改正を唱え、周りの人間がそれを囃す。もっと冷静に議論した方がいいのに、そうは言い出せない空気がある。」と語つたといふ話あり。この余滴書いた政治社説担当の論説委員(国分高史)が、国民を代表して議論するのが議員の仕事、そこに物が言えない空気があるなら、ちょっと怖い、と書いてゐるが、野党の96条改正に反対する議員連盟(立憲フォーラム)の中にも「名前を公にしないでほしい」といふ議員すらゐるといふ。今の民主党出来たときから、民主党自民党の穏健派より右の議員も散見され、自民と民主でもう一度、きちんと政策綱領を定め、そこでどちらに属すか、をガラ/\ポンした方が良いと思つたが、自民党内でかつての宏池会的穏健派が物言へば唇寒し、ではお話にならず。それでも、その自民党では石破幹事長が「公明党の理解は得るよう努力していかないといけない。96条先行に異論を唱える方もいるので丁寧にやっていく」と昨晩の発言。公明党から、ではなく自民党内にも異論が出始めたことへの配慮(都新聞)。塩崎恭久先生(政調会長代理)も「急にやる必要はない。公明党が賛成でないから(簡単に)いくわけがない」ときっぱり。党内の憲法改正推進本部での会合(昨日)でも「改憲に期待する支持者から『国民を置き去りにした議論だ』と言われた」と晋三の暴走に懸念示す意見あり。その晋三は昨晩、公邸で「みのもんた」君と会食。この二人の会話はそのまま番組にしたらお笑ひで面白いだらうに。
▼香港反体制派の「佔領中環」行動計画で事務局のボランディア務める見習弁護士の女性、2年前の七一市民デモ参加の際にデモ中に路上で立ち止まり抗議活動したことで「參與未經批准集結」の軽犯罪法で他の活動家らと略式訴訟等されてゐたが(届出たデモは合法でも立ち止まり一定の人数以上で抗議行動等をとると見届けの集会と見なされ形式的には非合法)八日、弁護士事務所の出勤途中に警察がこの2年前の罪で逮捕。秋後算賬。かりにこの過去の軽犯罪で取り調べするにしても逃走犯ぢゃあるまいに出頭求めれば済むもの。明らかに「佔領中環」行動計画への圧力であり香港も白色テロの時代かしら。