農暦三月廿六日。暦は立夏なれど寒き日続く。まだ厚手のジャケットで汗もかゝず。終日在宅。先週は打合せ続きくた/\。ついぼんやりネット見てゐる時間が長いく、台湾の好事家の録画で「タモリ倶楽部」3本もでれ/\見てしまふが雑誌『世界』の十二月号と一月号やつと読む。まだ晋三が首相になる前で、それはわずか五ヶ月ほど前のことなのだが隔世の感あり。それはワタシのやうな自民党嫌ひならまだしも一月号の特集「旗印なき解散・総選挙──何が問われるべきか」で自民党の谷垣君が山口二郎相手に「地域に根差して安定した政治をつくるために──野党・自民党を経験して」と題して語つてゐるのだが谷垣君も、すでにこの時は安倍総裁誕生後なのだが衆院選前の安倍首相誕生前夜で、晋三が首相になつてからの、この破竹の勢いも自民党の前任総裁といふ立場だつて来るべき状況に何もピンと来てゐないのが印象的。そんなものなのだ。その晋三さんといへば昨日、ロシア・中近東歴訪から戻り、成果なんて具体的にないやうだが北方領土問題抱く相手=ロシアのプーチン皇帝と友好的な関係といふだけでも民主党の外交下手に比べれば見事と映えるしトルコでは都知事猪瀬某の失言にあらためてお詫びし先方が「気にしてゐない」と答へ引き出しただけも高得点。で帰国して大型連休の最後、山梨の別荘に籠れば良いのに今日はわざ/\東京に戻り東京ドームで長嶋、松井に国民栄誉賞の授与式。二人の人気に肖るのは晋三自身だが後楽園では巨人=自民党ファン多いからだろう、晋三に「帰れ!」なんて罵声もなく、やんややんやの喝采かしら。長嶋&松井からは背番号96の巨人軍のユニフォーム、晋三に贈られた由。かつて「社会党が政権をとったらプロ野球ができない」発言の長嶋さんは「96」の意味するところがおわかりなのかしら。その晋三は背番号96で始球式の審判役、思はず「アンタは審判する側ぢゃなくて審判される側だろ」と憤る。新潮『考える人』昨年秋号!特集は「歩く」もやつと読む。晩にNHKスペシャル『新生歌舞伎座 檜舞台にかける男たち』眺めたが、やはり自分にとつてもおめかしして祖母に連れられての芝居小屋は「早く入ってみたい」と思ふが何だか歌舞伎だと、やはり客席にしろロビーにしろ少し窮屈なくらゐのほうが馴染んでゐるせいか新しい歌舞伎座は何だか客席でもゆとりがヘンな感じ。すぐに慣れるのかしら。播磨屋が(お兄さんに比べて)いゝ感じで年をとつてゐるが亡くなつたお父さま(白鸚)にそつくり。ここ数年、梅玉はんがずいぶんと大看板扱ひね。
▼写真は、四川大地震のあと被災した化学肥料工場の再建と、そこに現れた欧風な社宅。殺伐とした工場の敷地内で有害な白煙棚引くなかで、どんな幸せな生活があるの?
▼権力者の側が「不自由だから」と憲法を変えようという発想自体が間違いだ。立憲主義や「法の支配」を知らなすぎる。地道に正攻法で論じるべきだ。「96条から改正」というのは改憲への「裏口入学」で邪道だ。(小林節教授、憲法学、慶應)
@fookpaktsuenhkg: Boston, from One Citizen of the World Who Calls Himself a Runner URL via @NewYorker ハルキムラカミさん、おそらく日本で最も海外メディアへの発信が上手な人。
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