農暦三月廿二日。労働節。偶には裏山でも少し走るか歩こうか、と思つた倦怠感、せめても、でＺ嬢と鰂魚涌から北角まで街市覗きながら、
の散歩。底のすり減つた革靴の修理も頼む。あちこちの猫を愛でながら渣華道街市。劉永記といふ行列の出来る八百屋あり扱ふ青菜、根菜はいつも七、八種で粗末に見えるが客の行列絶えず朝から晝前で完売で店じまひ。今日は運良く店しまひ直前に並べてレタス、野芯、トマト購ふ。晝に住家菜に飰す。帰宅して今年初で榴槤頬張り昼寝貪る。夕方に白葡萄酒で枝豆は生まれて初めて。悪くないが麦酒には断然負けるし白ならSauv Blよりシャルドネの方がいゝかも。野菜ふんだんな夕餉。
▼ビデオニュースドットコムで「やはり和歌山カレー事件は冤罪だったのか」見る。最高裁で死刑求刑されてゐる安田好弘弁護士の話を聞き、こりゃ、それまでの保険金詐欺は別としてヒ素カレー事件、これは冤罪に思へてならず。最高裁が死刑求刑してしまつてゐるとは。再審の場合は最初に死刑求刑の地裁に戻るわけで、まさか地裁が最高裁判決否定できまひ、最高裁の裁判官、さらに実は最高裁の調査官、事務総局の司法高官らの顔色伺つてでは。
▼428の「主権回復の日」式典、映像で見たら「あれ、意外と小規模」と驚いたほどだが開催場所は憲政記念館（こちら）。ここは「1970年（昭和45）にわが国が議会開設80年を迎えたのを記念して議会制民主主義についての一般の認識を深めることを目的として設立され1972年(昭和47)3月に開館」したもので元々は1960年（昭和35）に尾崎咢堂翁記念して建立された尾崎記念会館……と思ふと今回、政府与党とはいへ一政党の謂はゞ党意でこんな式典開催され而も天皇皇后両陛下招聘とは、こんなわが国の憲政史上の椿事に此処が使はれたことも真摯に受け止めるべき。この式典での「突然の」天皇陛下万歳の唱和と万歳。両陛下が退席されようとした時のことで両陛下も「やや困惑したような表情を浮かべ」（都新聞）立ち止まって万歳三唱終はつたあと退席されたが官房長官の菅某は「政府の式典にはなかったことで全く予想していなかった。政府として論評すべきことでない」と言及避けたが今回この式典に陛下お招きするほどの暴挙のなかで当然想定されたはずのこと。政府の失態明らかだが晋三らの本音は寧ろ政府式典で初の天皇陛下万歳唱和出来たことは成果なのかしら。アタシも個人的には天皇皇后両陛下かなりお慕ひするが、とにかく何も深慮なくたゞ天皇陛下陛下万歳と叫べば済むと余りに浅はかなる「近代的」天皇崇拝こそ理解できず。天皇陛下万歳！と叫ぶのがビアガーデンでの最初の一杯の如き「すっきりした」と同じレベルに思へてならず。本来恐れ多く下々の民草が両陛下前に叫ぶことでないし、それがまだしも天皇誕生日とか正月参賀ならまだしも今回の自民党式典の場で天皇陛下万歳とすれば陛下がどれだけ心お苦しみになるか、その心中お察しすればとても理解できぬはずだが。そんな発想ぢたい水戸學的な尊王なのかしら。
@fookpaktsuenhkg: キーンさん養子縁組 浄瑠璃三味線奏者の上原誠己さんと - 都新聞 URL キーン先生、公演でこの縁組みに触れ突然、ニュースになつたが通人の間では既知のことだつた由。
