富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

天晴れ、猪瀬君!

fookpaktsuen2013-04-30

農暦三月廿一日。このところ本当に多忙。今日も朝から打合せ5つ。晝食の時間もなく自動車で通りすがりに沙田圍団地の食堂で「ぶっかけ飯」をばテイクアウトしたが汁のあまりの不味さ(なんだか駄菓子屋的ケミカルなお味)に一口で降参。晝は強烈な日も差し時もあれ午後遅くに強烈な驟雨。中環はペダービルヂングSimon Lee Galley訪れる。懐かしいLarry Clark写真展開催中。同じ階にArmoury用品店の本店あり。Landmark地下の見世は最近、倫敦のフォックス洋傘(って倫敦製で洋傘も当然だが)購ふが本店は初見参。この用品店は元々テーラーだつたらしく「いかにも倫敦トラッド」な若旦那と歓談。倫敦のDrake'sの素敵なカシミアの薄手なマフラーありお買ひ上げ。明日は祝日(労働説)で一寸飲みたい気分だが傘はあつても、このあと大雨厭ひ太古まで来て太古站より直結のEast Hotel樓上SugarにCav Sauv二杯飲む。驟雨のあと夕陽さす。帰宅して親子丼飰す。今朝の蘋果日報に香港舞台にせし映画特集の記事あり007の“The Man with the Gloden Gun”(1974年)は香港ロケあり当時これをばロードショーで見てゐるが香港といふシーンの記憶なし。これがあつたのでRowan Atkinson(Mr Bean)は“Johnny English Reborn”で重慶マンションとミラドアマンションでロケしてゐるのだが。で晩にiTVでこの映画鑑賞。前半の澳門から香港の場面が全く記憶もないので斬新。ソニー製品溢れ、いかにも当時の尖沙咀。中環からジャンク船で尖沙咀に向かふはずが「新界に行く」と言はれ着いた先がすっかりタイの風景(笑)。もうごちゃ/\だが素敵。でMのゐる英国特務の香港本部が火事で炎上して難破のクイーンエリザベス号なのも素敵。船内の設へが全て斜めなのも異次元的。後半の、とくに敵役の秘密基地でのサスペンスや小人がマストに掲げられてのエンディングなど鮮明に覚えてゐるのだが40年近く前の映画とはいへ何故に香港のシーン失念してゐるのかしら。007シリーズとしてはけして秀作ではないが黄金銃の黄金と小人の機敏な出現で尖沙咀の裏町の光景が、どこか乱歩的。
都知事猪瀬某、五輪誘致に関し紐育時報取材に“Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.”とコメントの由(こちら)。本人は当初は「真意が正しく伝わっていない」、インタビューの文脈と異なる記事が出たことに非常に残念などと宣つてゐたが本日になり謝罪。前知事は作家、この人もライター上がり、で何故お二人とも言葉にかうも鈍感なのかしら。さういへば慎太郎の前任者も放送作家上がり。まぁこんな威張るだけが得意のライターさんをば都知事に選んだ都民のご見識が全て、知事と一緒に世界に東京の恥をお披露目すれば好し。選挙で首長、議員の類ひ選ぶ責任とはかういふこと。同じ他民族差別の偏見暴言でも慎太郎のほうがまだ非難されど本人なりに(これが解らないのだが)ウケる計算あるだけ、この猪瀬某よりまだセンスがあつたのかしら、と今更ながら思ふ。
▼今日の信報に王岸然氏の「秋後應算之賬」が面白い。リードそのまま写すと
湯顯明用公帑請客吃飯廣結善緣,結果成功謀得政協之位,被現屆政府踢爆並加以追究,是否一種「秋後算賬」的做法?當然,唐英年數個月前在電台節目中說到他的地窖違規事件,希望現政府不會予人秋後算賬的感覺,這反映他的人治思想。當權的人權在我手,隻手遮天,後任政府不算前朝的賬,等於準備加入官官相衞的遊戲,焉會是對的事?
と。内容はちらり、とこちらに。