富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

AV女優こそ日本の誇り

fookpaktsuen2013-04-26

農暦三月十七日。昨晩大雨。黄雨警報。今日も天気不安定。また少し涼しくなり摂氏廿度。晩にFCCのダインでIT業界S氏夫妻、Z嬢と会食。一寸早めに着けばHendrickのジンお勧めのポスターあり早速、皆さん待つ食前酒にいたゞく。ジントニックか?と給仕に尋ねられ「違ひますよ、氷だけでよろし」と注文、黙つてゐても胡瓜添へられて供されたのは良いがしっかりトニックウォーターで割られてゐて取り替へ命ず。ヘンドリックのジンで胡瓜入りをトニックにしたら(普通の感覚では)どれほど不味いか、酒を飲まない給仕、バーテンダーには解せず。Marlboroughの名前失念のpinot grigioとCh La Fluerのセコンド飲む。かなり疲れてゐて帰宅して倒れるやうに眠る。
▼TPPには盲目的に熱心な日本政府だがジュネーブで開催されてゐる核不拡散条約の準備委員会で提案された核兵器の非人道性訴へる共同声明につき「世界で唯一の被爆国」たる日本は署名に至らず。日本が気にしたのが「いかなる状況でも核兵器が二度と使われないことが人類存続の利益になる」といふ大切な一文の「いかなる状況でも」の部分。その理由を官房長官の菅某は「我が国を取り巻く厳しい安全保障の状況」から賛成見送るといふ。呆れて言葉もなし。
▼国会議員挙つて靖国参拝で中国怒らせるなか苍井空さん、栗林里莉さん、冲田杏梨さんらAV女優さんたちが四川の地震復興支援(18位日本女优为雅安祈福 苍井空秀书法、こちら)。ほんと誰が日本を救つてゐるのか。
朝日新聞の論壇で小熊英二『選挙に頼れない今、対話を』(25日)

自民党以外に「勝つ」政党がない。憲法もTPPも、雇用も外交も、恐らく参院選の結果を左右しない。たとえ国債が暴落しても、ほかに「勝つ」政党がない以上、自民党は「勝つ」だろう。昨年の総選挙で自民党比例区得票率は約3割で09年より得票数が減ったが(他が)民主・維新・未来・棄権などに分散したため自民党が相対的に浮上しただけだ。つまり今の日本では、自民党そのものが衰退しても、どれほど問題が山積しても自民党が「勝つ」。社会は急激に変化しているのに議会にその変化が反映しない。これは事実上、議会制の機能不全である。これは「未来が見えない」という民意の表れでもある。「昔の日本をとり戻したい」という3割の民意が衰えつつも自民党を支持している。残りの7割は昔のやり方を変える必要は感じているが方向性が見えずに自民党を含めた多数の投票先に分散しているのだ。7割が「改革」や「反自民」で結集すればいいのか。だが教訓は、めざすべき未来像の共有がない「反自民」連合は迷走と分裂に終わりかねない。参院選をすぎれば3年は国政選挙がない。選挙という回路に頼れない状態で共有できる未来像を各人が考え議論せねばならない時期に入る。これは危機だが好機でもある。覚悟を決め思考停止と「お任せ」を脱し政治を、社会を、未来を考えてみよう。選挙だけに頼った政治が行き詰まり人々に不安と孤独感が募っている今こそ「本当はそんな対話がしたい」という機運がかつてないほど潜在的に高まっているはずだ。

……と確かに理念的には、さう。だが国民にどこまでそれほどの意欲があるかしら。
▼移民増、経済力につなげる、と豪首相(24日、日経)豪州人口2.3千万人突破。人口増加率1.7%はOECDでも抜群。人口増6割は移民流入による。移民や低所得家庭の子の教育に補助金は約1.5兆円)。うらやましい。