富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

人民元紙幣にアイロンかけ

fookpaktsuen2013-04-25

農暦三月十五日。ご公務のあと早晩に中共に入る。顔本、呟板、香港の新聞も信報すら繋がらず辛うじてアタシの日剩はマイナーなので大丈夫。晩にホテル近くの湖南料理屋に飰す。格段に良くもない食指だが野菜炒めの大蒜がふんだんで美味く、ナントカ茸炒めに味付けに加へられた豚肉のカリ/\の脂身が昔懐かしい。一寸奮発で香港から持参のCh. Grand-Puy-Lacoste 06年に心地よく酒に酔ふ。夜も更け商店街の路上で遊ぶ子どもらの元気な姿に昭和の昔々、自分の幼き頃を見る想ひ。ホテルに戻つたところでネットは繋がるが音楽一つ聴こうにもNaxosBBCもWQXRも繋がらず。辛うじてiTunesのラジオでWQXRとか聴けて安堵。何もすることなく何ヶ月前に読んで途中になつてゐたのかしら、笠井潔『8・15と3・11 戦後史の死角』(NHK出版新書)続き読む。さういへばNHK出版新書って、最近、新書のなかで購入の比率かなり高し。それにしても中共で夜は何もすることなく終ひには客室にアイロンあつたので人民元紙幣にアイロンかけ。そこ/\神経質なのでくしゃ/\になつた紙幣とかアタシの許容範囲外。今晩のうちに日記も書いてしまつた。
四川省の大地震への慈善寄付活動、香港では今ひとつ。何より2008年の四川大地震で香港からかなりの援助金送つたが被災地で崩壊に再建せし学校は一年後には再・再開発で取り崩され高層の高級マンション聳える商業ビルだの最悪は淫賣に近きナイトクラブに立て変はつた学校もあり。澳門政府はいち早く1億パタカだかの支援決め香港政府もそれに倣ひたいが支援に否定的な世論も少なからず。陶傑氏は1億でも寄付すれば良し、どうせそのうち7、8割は四川省政府の小役人の懐に収まり、それは困つたことだが、どうせ香港に旅行に来て買い物三昧で香港に支援金は還付されるのだから、と。