富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

日本TPP参加、全11カ国「日本を歓迎」(嗤)

fookpaktsuen2013-04-19

農暦三月十日。日経が朝刊トップで「TPP交渉7月参加へ全11カ国「日本を歓迎」」とノーテンキな提灯記事。さすが日経さん。実際には新西蘭、豪、カナダもTPP全品目交渉求め米国以外も交渉条件つき。鴨葱とはまさにこれ。安倍之御楠の円安もG20声明で通過安争はず為替政策目標にせず、と確認され日本は相変はらず世界の孤児。昨年の貿易収支は過去最大の8.2兆円の赤字。円安で輸出復活期待しようにも豊田自動車のレクサス米国生産開始に見られるやうに企業は海外生産強化は円安でも変はらず。アベノミクスは張り子の虎、日本経済のダメさなど小学生でもわかるはずだが。ダメといへば中国で地方の債務拡大、インフラ投資で隠れ借金がGDP比50〜60%の15〜20兆元。さらに旧鉄道省負債や年金債務加算するとGDPの90%の由(日経)。香港港湾労働者の賃上げ抗議は中環の長江中心で「李嘉誠出て来い!」とまでエスカレート。
▼梅図かずお先生も御年76歳。

僕は漫画で人間が制御できない状況に直面した際に感じる「怖さ」を描いています。その根底にあるのは、終戦直後に聞いたGHQのマッカーサー元帥の言葉。「アメリカが40代なのに、日本は12歳の少年である」と発言したのですが、僕はずっと「14歳」と記憶違いしていた。小学生だった僕は「大人はみんな偉い」と思っていたので、日本人全てが僕と変わらない年齢だと聞き、とても驚いたことを覚えています。当時は真意がよく理解できませんでしたが、そんな未熟な社会だから、悲惨な戦争に突入していった、と示唆したのだと思います。先の見通しもないまま、技術や自信だけがひとり歩きした結果、取り返しのつかない事態に陥ることの恐怖について深く考えるようになりました。

と。今の日本のまさにこの状況。
▼日経でIBMの業績低落といふ記事見てゐて、それなりに収益率も高いのでは?と思つてグラフ見てゐたら売上げと利益で単位は同じ「億ドル」なのにメモリが違ふ。こんなのありなのかしら、経済記事では。さすが日経さんだ。
佐和隆光先生、滋賀大学の学長になられてゐたのですね。「教育委員会 民意映す機能、取り戻して」と題して朝日新聞に。

安倍政権が目指す教育委員会改革は、機能していない教育委員会を諮問機関に格下げして決定権限を奪い、教育長に権限を集約するというものだ。もともと教育長は、教員らからなる教育委員会事務局のトップ。閉鎖性や隠蔽(いんぺい)体質が指摘されている事務局のチェックを身内がやるのには無理がある。むしろ逆効果ではないか。よく誤解されるが、いじめや体罰問題で批判された隠蔽体質、無責任な対応は教育委員会事務局の対応を指している。教育委員がそれをきちんと監視できなかったのは不行き届きだった。教育委員会と事務局の改革を混同すべきでない。教委の権限縮小は教育行政の構造改革に逆行するのではないか。