富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

日銀は雇用対策を、と晋三(嗤)

fookpaktsuen2013-01-12

農暦十二月朔日。土曜の朝から打合せあり相手方T氏ウイルス性胃腸炎で体調悪くも週明けに打合せ延ばせずT氏お住まひのロビンソンロードへ。十年前まで住んでゐたマンションがロケーションこそ良く中環一望だったが60平米余で当時HK$3.8mくらいだつた物件がHK$11m=1.27億円、3倍近くの億ションになつてゐて驚くばかり。T氏が三日間、ロクに何も食べてゐない、といふので羅富記の白粥差し入れ。昼に久々に雲吞麺世家。雲呑麺一杯がHK$33也。午後オフィスに戻りご執務。親戚のKご夫妻がホーチミンからの帰途ご来港。尖沙咀のホテルでウェルカムドリンククーポンで一飲。湾仔の六國ホテルの粤軒でZ嬢も来て四人で会食。
朝日新聞の主幹・若宮啓文君定年退職の由。朝日に記者生活四十年だかの最後の文章あり。一読して「最後まで青い」と痛感。まるで空想的リベラリストの若者の如し。まぁ大新聞の主筆に一人くらゐ、こんな青い記者がゐてもいゝが。それにしても若宮君の主張で一番印象に残るのは「君が代に2番を」。天皇を賛美するのが原曲なので2番で民主主義を謳へ、と(笑)。
▼浜矩子「安倍政権の相棒つぶし」(都新聞)が面白い。晋三の相棒=日銀への姿勢批判したもので晋三の「日銀は実体経済に責任をもってほしい。それは雇用だ。つまり雇用を最大化することも頭に入れてもらいたい。(日銀法改正は)今も視野に入っている」(日経のインタビューに答えて)を取り上げ「中央銀行は雇用対策室ではない」と、そりゃその通り。中学生でもわかること。日銀の政策には雇用拡大にならない場合もある。浜先生は「日銀の採用を増やせとでもいいたいのか」と皮肉。そして日銀法改正ちらつかせることは「脅しにしか聞こえない」と。本当に晋三の経済、外交政策はあれで大丈夫なのかしら。英エコノミスト誌のLeaderに取り上げられた“Down-turn Abe”(こちら、5 Jan 2013)と“Back to the futre”(こちら、同日)は読む価値あり。
香港大学に近い香港風ロシア料理の莎厘娜餐廳 Czarina Restaurant が間もなく閉業の由。なぜ香港の西洋料理屋ってどこも羅宋湯=ボルシチなのかしら。それと人気はビーフストロガノフ。唯霊先生が書いてゐたが上海人は更にライスは「白脫油飯」が好きで「白脫油」はbutter、それが何故に白脱なのか、といへばバターの音譯の由。