富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

iPad2が寒さにかじかんでiPad Miniに

fookpaktsuen2013-01-11

農暦十一月晦日銅鑼湾を歩いてゐたらiPad2が寒さでかじかんだのかしら、あら不思議、いつの間にかiPad Miniになってゐた。途中、希慎プレイスのApple Storeを通りかゝった記憶が朧げに、ある……何が起きたのかよく覚えてゐないが不思議だ。バウチャーいたゞいてゐたので懐は痛まぬが。iPad Miniは小さすぎて老眼の余には難儀か、と思つてゐたが意外とだうして小さい字でも鮮明。片手でいぢれる、何より軽い、薄いのが楽々。西村珈琲室。夜は越後屋酒場が昼はホント、日本風のコーヒ屋さんに。ご亭主に丁寧にも今どき手書きの挨拶添へて封書でご案内いたゞいた。ドリップ式で美味しい珈琲が供された。銅鑼湾でこれは貴重かも。店の「西村珈琲室」というシールがけっこう地味で素敵で、それを頂戴と強請り、自称「シール好き」だが手帳にぺた/\何かしら貼るのも好きで(おそらくJJ=植草甚一先生の影響なのだが)自分が「粘着質」であること発見。筆箱にマスキングテープと糊、カッターもいつも常備だし……とご亭主と「いかにも喫茶店な会話」暫し。家の鍵を忘れたことに気づき救助隊Z嬢の救援待ち晩に西灣河ふら/\漫ろ歩き。太安樓から日本人居住多き嘉亨湾(なんて春節の飾りつけだ、豪華すぎ、まだ1ヶ月も先なのに)の方へ。誰に遭ふかわからずコンビニでうつかり缶ビールの立ち飲みも恥ずかしい。ハーバー沿ひの鯉景湾には飲食店並ぶが金曜晩でも夜はけっこう閑古鳥なのね。
帝国書院『中学社会科地図』の香港地図チェック第二弾!である。検定(いやな言葉だ)は平成17年で前回のと同じだが平成23年発行(現行版)のこの地図帳で香港を再チェック。依然、ビクトリア市は存在し「ロウ」はかなり新界に侵蝕した位置にあるが、新界が「シンチエ」から「サンガイ」に、屯門も「チュンムン」は「トゥンムン」に広東語的になつてゐる。深圳湾にはちゃんと跨境の橋が架かつてゐる。「ロウ」の位置と「ビクトリア市」については帝国書院のご担当部署に電話で指摘させていたゞくと 、さすが地図屋さん、すごい慇懃に対応される。
▼中聯辦の香港新代表・張曉明が十二月の赴任後、昨日初めて公開活動に現れ初コメント。中聯辦の香港介入質されると「我还想特别讲的一点是,西环不治港,但是西环要尽职,要把中央赋予我们的职责履行好,把我们该做的事情做好」と宣はれる。これまでの強面のオジサンに比べソフトで若々しさが売りか、西環=中聯辦に対する香港市民の印象をば上昇させることが任務のやうだが、それにしてもスーツがやすっぽくサイズも合つてをらず3つ釦のジャケットの第一ポケットだけ閉めるのが、どうもあたしには気になって仕方ない。それでも清貧さ、には映りもする、が広州では「南方周末」への政府圧力に抗議する市民に公安ついに収拾にあたり、それにしても車椅子の抗議者に対しても映像で見ているとまぁ惨い強制的拘束。いくら表面的に党幹部のソフトさ見せても言論弾圧など、さすが一党独裁国家の怖さ。