富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

國窮民富日債易解

fookpaktsuen2013-01-08

農暦十一月廿七日。忙しいだけ、で詰まらない一日。晩にスパゲッティハウス チャオのレトルトソースでパスタ飰す。行列が出来る店=美味い、だが「名古屋で」行列が出来る店、は微妙……。
▼信報の林行止専欄が「國窮民富日債易解 國窮民貧美債難紓」と題して日本と米国の財政を評す。お見事。
平均每名日本人(童叟「無欺」)負債七百八十三萬一千多日圓!在負債已達GDP二倍強的驚人水平下,安倍政府擴軍黷武之外,尚要以萬億日圓購進「工業生產工具」(Capital Plant),然後租給企業,以減輕後者財務負擔、提高其生產力進而出口能力。購買資本財和飛機艦艇的資金當然是舉債而來。雖然天下沒有免費午餐,但天下確有沒有成本的債務,這意味日本今年的通脹率肯定會慢慢攀升至銀行利率(及債券孳息)之上,等於貨幣購買力受蠶食,結果是債務人實質支出下降,等於他們的利益建築在債權人──主要是日本老百姓──的損失上。
と分析し国債の8割有する日本国民が安倍晋三の経済復興の主要な被害者なのだ、と。本来は資金を高級品などの生活消費に向け経済刺激すべきだが経済復興策はリスクの大きな投資であることは覚悟を、と林行止。
安倍晉三的經濟政策,其實便是老掉大牙的凱恩斯(ケインズ)經濟學──消費、投資、政府開支和淨出口構成的總合要求(aggregate demand)�加,經濟便能走出險境!這當然為奧國學派(如今的保守自由主義)所反對,而且反對理由充分,但政客短視、選民近視,凱恩斯治標亦有機會治本的方法,仍然值得再試。
日経のどーしようもない社説など毎日、信報の翻訳でも載せた方がよっぽどタメになるのではないかしら。
▼香港の市民デモで英領植民地旗靡く態が英国のデイリーメール紙に記事となり多くの英国ネット民は「香港が英国の版圖に還ることを歓迎す」と書き込んだり英国植民主義をば積極的に肯定してゐるが、と陶傑氏が今日の蘋果日報で、この書き込み支持がけして香港の反政府活動家らによるものでなく英国の地場の者によるもの、と明らかなのは、その英語見れば明らかで、
There are loads of countries in the world who regret not having British rule now. They were so keen to dump us, they couldn't see what was coming.
といふ一文で「多くの国が」といふ時に“loads of countries”用ゐるあたり、これが中国人の英語教科書だと機械的にmany、a lot ofやplenty ofとなるわけで、またcountriesのアトにwhichiでなくwho使ふあたり、これは若者か、と判断できる、と陶傑はん。あたしは主語が「国」なので擬人化でwho使ってゐるのか、と読んだが……。また、英国にも中国人のいはゆる五毛黨*1がゐるわけで、彼らの、であらう書き込みはChinglish的な風格?があるもので
I saw almost Hong Kong people dropping comments here are politic-blind. British ruled them as slave in the era of colony... now, they wanna going back the jail as slave! Low level living things!
なんて反論の面白さはpolitic-blindなんて初歩的な誤記もあれば、Chinglishの特徴として英文から中文への翻譯容易なことで上述の英文はそのまゝ
我見到許多香港人在這裏的留言,都是政治盲目。英國人當他們奴隸來統治,現在他們想回到監牢做奴隸!低等動物!
となる。Low levelなんて語彙は英国人は使はない、といふ。中国もどうせ英国のメディアで反論するなら英国人をば書き手に雇ふべきだが白人の人件費は高いので五毛(毫)とはいかず、さしづめ五鎊(パウンド)かね、と陶傑はん。
▼都新聞の石原慎太郎に関する「勇ましさに隠れた軽さ」(藤川大樹記者)面白い。慎太郎が衆院選北朝鮮拉致問題に触れ「憲法9条がなければ「戦争するぞ」という姿勢で同胞を取り戻せた」と宣ってゐたのだといふ。つまり9条が石原にすら足枷になってゐる事実。なんて素晴らしい戦争抑止力なのかしら。慎太郎に戦争させないためにも9条が大切なのよね。
▼も一つ都新聞で社説「中華ばかり言う勿れ」(こちら)も必読。孫文中華民族の復興(性格には満州族清朝に対する偉大なる「明」の復興なのだが)唱へてはゐたが同時に大亜細亜主義があり欧米の帝国主義に対する東洋の平和主義をば語っており「中華民族の復興というスローガンばかりを協調すれば排外主義や極端な対外強硬路線につながりかねない危うさを孕む」と。御意。中国のデモが年間18万件以上といはれるが2005年以降中共は数字公表してをらずジニ係数は社会的暴動起きるとされる0.4越へた2000年以降発表されてをらず。党の腐敗幹部が党員のまゝ(って脱党しても一緒だが)企業私物化や収賄が民草の不満高める。都新聞は、選挙制度改革の必要性や言論の自由を、と。そりゃさうなのだが。
▼今晩の晋三は産経新聞の会長、社長と赤坂榎坂町のANAインター金池ホテル「雲海」で会食。昨晩がナベツネで、明日はどの保守系マスコミと赤坂葵町のホテルオークラは山里なのかしら。

*1:「五毛黨」,又名「五毫黨」,網特的一種,是對「網絡評論員」的衊稱。由於有網民傳言網絡評論員每發一帖便可以獲得五角(大陸「一角」俗稱為「一毛」)的報酬,故此網民謔稱他們為「五毛黨」。