富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

大つもごり

fookpaktsuen2012-12-31

農暦十一月十九日。大晦。摂氏七度。朝、だいぶ出勤の人が多いね、休みだ、ってのにと思ったら今日は平日。一年かなり使ひこんだ「ほぼ日」手帳は貼り物も多く、だいぶ厚くなってゐた、一年ご苦労さま。午後まで仕事して銅鑼湾に出て散髪。帰宅して残り物の食材で日本酒の熱燗を二合。NHK紅白歌合戦を何となく流してゐたら舘ひろしの歌ふ祐次郎の「嵐を呼ぶ男」でバンドが何だかとんでもなく上手い、と思ったら神保彰先生のスペシャルバンドであった。とんでもないスペシャルな面子でとんでもない立派な演奏。美輪明宏先生のヨイトマケの唄。まさか近年の「金髪女王様」の姿であれは歌はないだろう、できればスッピンの着流しで、と金澤H君と言ってゐたが本当に薄化粧ですっぴんに近い。アップはしないこと条件だったとか、あくまで「全身での表現」で確かに指先から見事な表現。その所作をじっくり見せるために黒装束と暗天の背景。さすが。紹介役のキムタクが泣いてゐたか。今回の紅白の白眉。続く和田アキ子が小さく見えたから。プリンセスプリンセスも素敵でしたよ。「ゆく年くる年」は静寂感が素敵だが、あたしには「どうして神社仏閣への大晦日と正月の参拝が新暦で出来るのか」が理解できない。ヤニック・ネゼ=セガン指揮のフィアデルフィア交響楽団マーラー5番聴く。毎年のことだが大晦日の深夜には一葉の『大つもごり』読んで寝る。

全集 樋口一葉〈1〉小説編 1

全集 樋口一葉〈1〉小説編 1