富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

母から聞く中村屋つれ/\話

fookpaktsuen2012-12-11

農暦十月廿八日。午前中ずっと続いた打合せのあとお昼にQuarry BayのChamper'sといふ「いかにも新宿、渋谷からの私鉄沿線か鎌倉まで」にありさうな日本人経営の自然食系の食肆で一日野菜咖喱飯。一日に必要な野菜が盛り込まれたカレーライスの由。太古坊はビジネス客でお昼賑はふがこの食肆ことのほか繁盛。香港の食生活の自然食傾向、少油、低カロリーに適合か。営業時間も夜が22時だかまで延長でお休みだった日曜も週末客の需要で営業の由。晩に空港。母上来港。一人旅は初めて、と。手荷物を自分で機内で頭上の棚に上げてしまふとはお元気。フライトでは赤葡萄酒をグラスに並々注がれてしまったさうで一時間の時差があるが晩遅くに銅鑼湾のバーSにお連れして一飲。Convalmore供されロックで「これは美味しい」と、確かに女性がオンザロックで飲んで素敵なモルトウヰスキー。やはり十八代目の話となり20年前に母が未だ勘九郎だった当時の中村屋の楽屋見舞ったときのスナップ写真見せられる(右の写真、オリジナルでは十八代目の隣に母あり)。七之助の初舞台*1で母が見た日は七之助が舞台上で睡魔に襲はれ、それを母である好江夫人が両手にハンカチ握りしめ、もう気が気ぢゃないといふ表情で舞台に目を凝らしてゐた、といふ話を聞く。精工の「鉄道時計」と呼ばれる懐中時計の運針が不調しくなり裏蓋もかなり小傷目立ち夏に帰省したZ嬢にセイコーのサービスセンター持ち込んでもらったら外殻ケースの在庫は一つだけ、だったらしく修理頼んで、それが出来上がり実家に届き母が持参してくれる。それとアマゾンのkindleの日本語版。さっそくWi-Fiに繋いでみると、どの本も「現在在庫切れ」と出てしまひ電子書籍で品切れとは?新刊ならまだしも版権切れで青空文庫の鏡花まで品切れ。なにかしら?と思ったらアマゾン(日本)の国指定が香港になってゐて版権の関係でパソコン上で国の変更の必要あり。

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*1:昭和62年1月歌舞伎座「門出二人桃太郎」の弟桃太郎役、爺と婆は祖父の十七代目勘三郎芝翫