富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

泰國清邁に遊ぶ、二日目

fookpaktsuen2012-09-30

農暦八月十五日。清邁二日目。夜明け前にホテルの中庭でカエルの大合唱始まり見事な統制で鳴いては一分くらゐで止み、また数分後に鳴き始め、で夜明け前には朝のお勤め終はり。ピン川沿ひのテラスで朝食。このホテルにせよ近隣のホテルも飲食店も「リバーサイド」売り物にするが風情もなき、こんな泥川の一つで「売り」になるのはタイならでは。だが汚れてゐるのではなく下流に肥沃な土を運んでゐるわけで悪臭もない。九時前にお出かけ。昔はピン川の対岸にランプーン、ランパーン行きのバスターミナル(掘建て小屋)があつたはずなのだが今回も見つからない。ランプーン行きのバスは確かに、この道を通るがランパーン行きはだうなのかしら。埒もあかずソンテフ(สองแถวは現代仮名遣ひでは「ソンテウ」、軽便乗合自動車)でアーケード(市東北のバスターミナル)まで往く。丁度九時半に南の方へ行くエアコンバスがあると教へられ(いくつものバス会社が並ぶが「今すぐ?、それなら向こうが早い」と他のバス会社のも紹介してくれる親切)それに乗車。行き先はZ嬢の旅の目的で相変はらず、で国立タイ象保護センター。ランプーン市街に入らずハイウェイ直行なので一時間余で象センターへ。此処の来園者の大多数は自家用車か雇ひの車で来るので路線バスで来るなんてのは少数。ハイウェイのこんなところでバスを止めるから他の乗客は怪訝に眺めるし、運転手と車掌に「象センターだからねっ!」と念押ししてをかぬと前回のやうに通り過ぎてランパーンまで連行される羽目になる。園内のシャトルバスで11時からの象の演芸に間に合ふ。此処も中国人のツアー客をり、かつてはタイ語と英語だけだつたMCの解説に中国語も! 日曜日といふわりに閑散。演芸や乗象?に働く象の他に小象の飼育施設や老象の治療センターもあり、そちらを歩いてぐるりと見学。それにしても日曜にしては閑散だしシャトルバスの運行がかなり減つてしまつて一寸、今後の運営も気になるところ。1kmほど歩きハイウェイ。路肩で30分近く待つてチェンマイ行きの乗合バスが来て(何本かバンコクチェンマイのやうな高級バスには相手にもされなかっつたが)バンコクへ。ちなみに今朝、ホテルのフロントで「象保護センターへ行きたいのだけどランパーン行きのバスは……」と尋ねたらスタッフに「タクシーで行かれたら」といはれた。宗教上の理由でタクシーには乗らないのです、と言つても冗談は通じず「バスはアーケードに行けばランパーン行きのバスはあるけど何処で降りるのかも六ッかしいし帰りも面倒だし」と取り合つてくれず。だがバスでかうして二人で往路が฿148、復路が฿90で一人往復300円とは有り難い。アーケード近くの食堂で午後二時半過ぎで遅めの昼餉。明後日のチェンライ行きのバスの切符購ふ。市街に戻るのにトゥクトゥクの運転手に฿120だといはれ฿80だと告げたら฿100まで下げてきたが交渉不成立で(Z嬢には฿20=50円くらゐで、と笑はれたが)ソンテウで、二人で฿20で市街へ。ワローロット市場。ホテルに戻りジムで小一時間走る。読書……といつても微睡んでばかり。ホテルで、ทับทิมกรอบ เจ๊อ้วนといつて(読めないが)そこ/\評判の町の食堂の由、で夕餉。ナイトバザール流して、初めてfish spaで足の角質をば魚に食べてもらふ。中秋十五夜の朧ろ月を愛でる。
チェンマイも中国大陸人少なからず。宿泊のホテルも数組ご宿泊されてゐるが「声がデカい」。バルコニーから子どもが客室内の親に話しかけるだけで、その幼子の声が中庭じゅうに響き渡りれば草木は揺れ、小鳥は戦き飛び立ち、「ああ、なんて煩いのかしら」とプールサイドに仮た寝の西洋人がいら/\。これからは彼らの時代。中国大陸人の粗暴に呆れつゝ「日本人だって70〜80年代は他人のこと言へた筋合ひぢゃないでせうから」とZ嬢と諦めるが、それでも「こんなに煩くはなかったのでは?」と。あの声のデカさは粗野ではなく腹式呼吸で中国語の独特の発音といふか発生であゝなる、と聞いたこともあるが香港では澤山、静かに話す知人多く一概に発声の仕方の所為には出来ぬはず。で年間1千万に大陸人訪れる香港はこの大型連休で尖沙咀銅鑼湾はすでに陥落の由、で中秋の月見の絶景地、ランタオ島の貝澳も大陸客も。
▼日本は自民党安倍晋三を亦た選んだことで世界で嗤はれてゐるわけだが、そのことを一番知らないのは日本人自身なのが悲しい。“Aberration” - The Economist 29 Sep 2012(こちら
Once again, the Japanese public must be wondering whether politics only serves to inflict cruel jokes upon them. On September 26th the opposition Liberal Democratic Party (LDP) chose Shinzo Abe, a nationalist former prime minister, to lead it into the next general election, even though he quit as leader after just a year in 2007 because of political failure and a stress-induced bowel illness.