富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Quarry Bay站実地踏襲

fookpaktsuen2012-09-10

農暦七月廿五日。脚はかなりだるいがそれを理由に運動せぬ悪循環は良くないと思ひ昨日の山走りに続き今日は早晩にジムで5kmだけトレッドミルそのジムに向かふ途中、鰂魚涌(Quarry Bay)站で、それでなくても複雑な内部構造の地下站だが方向感覚は地下でもかなり正確なアタシでも方角が狂ひ迷ふほど。かねがね不思議なのは港島線ホーム階から将軍澳線に下るのに案内図に従ふとかなり迂回する通路で、それに対して直滑降のやうに下る階段があるのだが(画像にアタシが書き込んだ赤線、構内図では複雑な階段なので途中が端折られてゐる)、それとは別に近くに将軍澳線でいへば下りのホームでエレベーターの横に出て来る、やはり直滑降のやうな階段あり。これが東コンコースか港島線ホーム階の何処から下る階段なのか、がこの構内図見てもさつぱり解らず、仕方ないので将軍澳線ホームからこの100段階段を上がつてみる(アタシもヒマだ)。この階段が構内図にない(黒線で書き込んでみた)。将軍澳線に乗ろうと思ふと西コンコース(北角寄り)からの通路と東コンコース(太古寄り)の通路が地下で交差してゐるのも問題。せめてこの通路を><といふやうにすれば歩行距離はだいぶ短くなるはずなのだが。地下30mまで下ろすので多少の困難があつたにせよ、こんなに迂回路にする必要は無かつたはず。いずれにせよ、この地下站についてはアタシは自分の疑問が全て解決できただけでも満足。帰宅。ビール「は」飲まないことにする。文芸春秋十月号「橋下徹という国難」読む。かつては文春に嫌はれたら角栄さんだつて総理の座を追はれたのに橋下は文春が「こんな男が総理候補なのか」と憤つてもまだ勢ひあり。何故か……答へは簡単で「橋下は米国に嫌はれるようなことはしてゐない」からか。米国にしてみたら、まだブン/\と五月蝿いハエみたいな存在なのだらう。
▼昨日の立法会選挙の開票。泛民派が統一会派も組めぬ革新にありがちな非協調で親中派が見事な票配分で漁父の利を得る。地区別直接選挙は従前泛民支持高いのだが死に票多く18:17と辛うじて過半数は08年の前回選挙(19議席)より1減だが今回地区選挙枠5議席増だから1減ではかなりの打撃。香港島で見れば親中度の順で民建聯3(工聯會1含む)新民党1vs民主党、公民党、工党が各1で香港島の民主派強い6:4比率崩れ3:4に。得票数では142千:128千で民主派が多数、公民党が7万余票集めながら2議席目(陳淑莊)獲得できず明らかに親中派の票配分の妙。識者は公民党は比例代表制の原則論で一政党一名簿としたのは「堅持参戦策略正確」だと仰るが「悪い制度も制度なり」で見事に候補者を単独で出した民建聯、工聯會の勝ちは勝ち。殊に公民党は「包括民主党林立志、工党谭骏贤等泛民年轻人,近日都在网上广传一“谏书”,担心公民党不断在港岛告急,若公民党名单最终只得6至7万票,陈淑庄不但未能成功当选,公民党多争取到的近三四万票变相化为乌有,不但无助泛民多取一席,在公民党催票下,其他泛民名单的选票会被吸走而悉数落败」(多维新闻网)。そも/\弁護士事務所の如き公民党は立法会の中で「良識の府」的存在で必要な役割ではあるがせめて1地区1名で5議席に功能組法律界1の6議席くらゐが本来の役割、それ以上の政治能力があるとは思へずで地区選で二匹目のどぜうはゐなかつたといふこと。最もこの煽り受けたのは中道化する民主党で3議席減らしての4議席で党主席の何某が責任とり辞任表明。今回新設の超級区議会枠は3:2で泛民主派が勝ち(これでわかるが有権者の票ぢたいは泛民が多数)インチキ功能組(©倉田先生)は予定通り6:24!で*1親中派圧勝。結果27:43で親中派が安定多数維持し泛民は辛うじて重要議案に反対できる議席数3分の1(24議席)を上回り最悪の結果こそ免れる。但し下手に泛民地滑り的大勝なんてして西環の逆鱗に触れ北京の神経逆撫でするよか近い将来の普選実現に向けては予想通りのいゝ選挙結果だらう。

文藝春秋 2012年 10月号 [雑誌]

文藝春秋 2012年 10月号 [雑誌]

*1:ちなみに泛民主が獲得した業界は教育、社会福利、法律、会計、衛生、ハイテクといふいかにも机上インテリ業界だけ。