富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

傳病重蔡瀾鬧爆

fookpaktsuen2012-06-14

農暦閏四月廿五日。午後遅く所用あり深圳。皇崗口岸から深圳に入つたが此処は自動車お迎へかタクシーでないと本当に不便。路線バスも最寄りの地下鉄站では辛うじて華強站に行けるが面倒。まぁアタシのやうな路線バス好きにはいろ/\勉強になるが。夕方、紅岭路を茘枝公園から紅桂路、紅寶路と漫ろ歩く。深圳ではアタシの好きな界隈。深圳大劇院の裏に再開発で(地図で確認したら蘇屋圍村)京基金融中心といふ98階建てだかの(アタシには何の興味もないが)深圳で今のところ最高層のビルディングが出来てゐた。St. Regis深圳も其処に。晩遅く知人と国貿で「はちべえ」の焼き鳥屋。モツ鍋つゝく。破竹の勢ひの「はちべえ」が買収する前はもと/\鳥吉といふ食肆だつたのだらうが「鳥吉」といふ見事な大書あり誰の揮毫かしら、と思へば愛新覚羅毓岳といふ。毓岳(1954〜)は溥佐(溥儀皇帝の又従兄弟)の子息で画家の由。鳥吉といふ名前の焼き鳥屋は多かれど、どういふ経緯か知らぬが大書は立派なもの。羅湖を23:50発のMTRで香港に戻る。この時間さすがに通関はがら/\で閑古鳥啼く。
▼八掛週刊誌に蔡瀾氏重病説。蘋果日報の随筆人気連載は今年二月十六日最後で美食ツアーも今年旧正月に福井は芦原温泉グランディア芳泉への企画(こちら)が最後。齢七十で若い頃からの美食、飲酒に喫煙で運動など厭ひ、の不摂生はご本人も「これでいいのだ」かしら。