富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

あした、また、太陽が輝くでしょう……

農暦閏四月十一日。偶然に数年前のスクラップブック開いたら丁度その頁に手が震える。〇七年十一月の朝日新聞の切り抜きで日本人脈記、ピアノが見た夢⑫で吉田秀和さんの「94歳 音楽の迷宮に遊ぶ」と題して17歳、中也との出会いから晩年までの逸話。気になつて最後の音楽展望がいつだつたのか、と最近のスクラップブックの頁を捲つたら昨年の六月廿八日、フェリシティ=ロットの歌唱について。

王子ホールの夜(その年の四月:富柏村註)、プログラムを歌い終えた彼女は、アンコールにリヒャルト・シュトラウスの「あした」を私たちに向かって、私たちのために祈るようにして、音の一つ一つをゆっくり噛みしめながら、静かに歌っていた。
“あした、また、太陽が輝くでしょう……”

これが最後の音楽展望での秀和先生の言葉。「あした、また、太陽が輝くでしょう……」か。輝くかしら。
大飯原発再稼働につき福井県の同意を条件に野田君が「私の責任で判断」と。「私の責任で判断」と言はれても首相辞めれば、ただの人。で有事に何の責任もなし。泥をかぶるだけ、だが、元々が「どぜう」なり。店を潰したら負債は全て負う商店主、中小企業の社長、天災で収穫無くす農家。みんな首相より責任重し。
▼貧官曾の外遊公費放蕩につき審計署が審査結果発表。
昨年六月 澳洲パースハイアット4泊と總統套房4晚&キャンベラのパークハイアット1泊で95万円
昨年九月 米国華府のマンダリンオリエンタルホテル2泊 105万円
昨年十一月 ハワイはホノルルのヒルトンワイキキビーチホテル1泊 山景のプレジデンシャルスイートに不満で海景の寝室2つのプレジデンシャルスイートに変更 23万円 広いスイート宿泊の理由は会議開催と言い訳するが実際に会議開催の形跡なし
今年四月 ブラジル首都のブラジリアアルヴォラーダ何某酒店400平米の最高級客室2泊 104万円 部屋での会議開催は25分
昨年九月に倫敦に遊んだ際は同じ高級でも「まだ安い」バークレイホテル嫌ひハイドパークのマンダリンオリエンタル宿泊したが、この理由が「中国の国家指導者が倫敦に来るとこのホテルに泊まるから」と自分も同等で、とおバカぶり発揮。
審計署は具体的な評価はせぬがホテルのアップグレードについて具体的な根拠、その判断材料など無しと指摘。この行政長官豪遊、深圳でのマンション疑惑、地産獣によるマカオや日本への接待などにつき政府から独立した利益衝突防止委員会は行政長官も公務員の旅費規程や賄賂防止規律の範疇とすべき(現在はこれから乖離)と指摘。それにしても、こんなのが香港自治のトップとは。この程度の小役人をば行政長官に選ぶと権力欲でどれだけ人間の浅ましさが露骨に出た格好。