オッペケペー節（平成編）

fookpaktsuen2012-04-21

農暦四月初一。未明に北角のグランドハーバーホテルで火事。屋上と外壁、落ちた火がバルコニーなど燃やし死傷者なし。数日の大雨から回復、だが今日は気温上昇で煤塵かなり舞ひ大気の汚れ甚し。銅鑼湾で一つ面談あり。香港人で福島大学に入学して修士過程も修めた方で福島への思ひ。福島は本当に自分に良くしてくれた、ずっと福島に住みたかつた、と。震災のあと三月十五日に成田から上海経由で香港に戻り四月に一旦、福島に戻つてアパート引き払ひ香港に戻り一年の由。地震だけなら逃げたりしなかつた、と。昼前に湾仔。再興焼臘で叉焼飯とか食べたいが我慢して向かひの泉記で紫菜魚蛋粉。中共華潤大厦の香港展覧中心で「清皇愛新覚羅家族書法展」なるもの開催されてをり参観。新聞で湾仔でもDynasty Clubで開催とあり昨日訪れたら「やつてゐません」で再確認で此処と分かる。愛新覚羅で書法といへば溥傑さんで楽しみにしてゐたが清皇朝の歴代の名筆の書に非ず一世代前では愛新覚羅の一族で著名なる書家・啟功の甥の燾健といふ現役の書家の個展で販売目的の個展。それを「清皇愛新覚羅家族書法展」と云つてみせる。確かに嘘ではないが正確には愛新覚羅「家族之一的」書法展。呆れるばかり。午後、官邸にてご執務。夕方、金鐘のMont BlancでOyster Gray色のインキ買ひ求めてから中環。骨董街でＺ嬢を待つてゐると、いつも文武廟に上がる階段道のところにいる野良猫にやたら甘えられ恥ずかしいほど。新潟のＨ君に贈る山椒を源興香料で購ふつもりが休業で「地上げか？」と思へば開業百周年で一日臨時休業の由。Olympia Graeco Egyptian Coffeeで珈琲豆購ひ漫ろ歩きでFCCへ。春のアスパガラスのスペシャルメニューでアスパラガス使つた料理をば堪能。ゆつくり食事のつもりが隣席のオバサンの香水強烈で居たゝまれず早々に退席。帰宅してテレビの映画番組録画でMr. Bean's Holiday（Mr.ビーンカンヌで大迷惑?!）を見る。タイトルからしてJacques Tati監督の“Les Vacances de Monsieur Hulot”（1953年、ぼくの伯父さんの休暇）想像させるが、ローワン＝アトキンソン氏自身、タチ監督のユロ伯父サンにMr.ビーンのキャラクター設定ではかなり影響受けてゐると公言してをり、想像通り殊にカンヌで映画祭会場から海岸に向かうシーンなどユロ伯父さんが活かされてゐる。映画祭でプレミア上映される有名な映画監督のつまらない作品とMr Beanが撮つたホームビデオの交錯、最後のカンヌの海岸での時間軸の超越、などコメディ映画と呼んでしまふには勿体ない作品。
▼理想の上司に橋下市長（朝日）。さすがの橋下も「同じ組織にいないから…」と謙遜。橋下が「これくらい順応ならあまり強制しなくても…」と言ったら、こんな連中だと「橋下さん、もっと引っ張ってください」とワケのわからぬSMの泥沼か。若い世代もこゝまで馬鹿とは……救いやうなし。
オッペケペー節（平成編）の戯れ歌を作る。

権利自由がきらいな人に　橋下湯をば飲ましたい　オッペケペッポーペッポッポー　かたい組合崩れきて　マネージメントに評価強化　イキな改革維新の会　世直し任せてくださいと　うわべの勢いよけれども　政治の思想が欠乏だ　天地の真理がわからない　心に自由の種をまけ　オッペケペッポーペッポッポー
ホントの職業弁護士で　おつむは相手が怖いだけ　言葉は闊達いい加減　国政任すは不似合いだ　およしなさい　何も知らずに知った顔　むやみに強さを鼻にかけ　既存の政治は好きぢゃない　命令、目標、勤務評価　耳にも慣れない改革を　やたらに言うのもまけおしみ　内緒でそーッと反吐ついて　神妙な顔して怒ってる　おかしいねえ　オッペケペー　オッペケペッポーペッポッポー　神国めいぎだ　日本ポー