富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2012-03-27

農暦三月初六。快晴。暖かいのはありがたいが気温は摂氏二十度。未だ三月末の北京で、である。朝イチで万里の長城の八達嶺に往く。十年くらゐ前かしら名前も覚へてゐないがナントカ嶺といふ北京郊外では一番原型を留めてゐるといはれる長城に出かけたことあつたが最も有名な八達嶺は初めて。同行の方々は健脚にも長城を上られたがアタシは入り口近くで日向ぼっこで新聞読み。市街に戻り鼓樓から后海のあたり散策。此処もすつかり胡同が土産物街と化し后海見渡す建物は酒場に。ここから前海にかけ宋慶齢郭沫若の故居、恭王府やヴァチカンの在北京組織などありアタシの好きなエリアだがやはり賑やかになつてゐるのかしら。午後の王府井ではTシャツ姿で歩いたが全く寒くないどころか汗ばむほど。ミッション続き夕方、前門に。此処もすつかり民国時代の街並をば復建してのディズニーランド的商業化。昏刻の自動車の(北京名物となつた)渋滞。市内東部の開発ぶりと、鉄道沿ひのバラック、開発失敗して廃墟と化す飲食街……車窓から眺めつ四元橋のRosedale Hotelに下榻。夕食込みでミッション続き三更近くにホテルから外に出るが四元橋の近くのこのエリアは富裕層(党幹部子女含む)と外国人相手の飲食店が暗闇のなかに点在する以外に何も無し。アタシの思考も北京では止まる。