富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2012-03-20

農暦二月廿八日。昨晩は大酒飲んだのに予定通り壮快な目覚め。寒いと思つてゐると急に暑くなり、また寒くなり……で街で見かける人はすつかり夏でTシャツに短パン、サンダルなんて方もゐるがアタシはグレン=ゴールドほどでないにせよ寒がりでまだ冬のジャケットを羽織つてゐる。昨晩から悪寒あり今朝は鼻が過敏でクシャミと鼻水。午後になつて余計にひどくなり夕方、養和病院。鼻ッ風邪の薬の他に「ゆつくり休んでね」と晩用に坑アレルギー薬のポララミンをば処方される。早晩に湾仔。電脳中心でiPad用にロジテックの藍牙タブレットキーボード購入。チョートク先生はiPadの内蔵のキーでブログから原稿まで書かれてしまふのだがアタシはスクリーンに現れるキーは苦手。旅行に行くときにMacBook Airすら重く感じて旅先からのメールと日記記述用。Z嬢と待ち合せマレー料理の沙巴。肉骨茶。知り合ひの子どもミュージカル見にアートセンターに行くZ嬢と別れ帰宅。今日は酒抜き。一週間遅れで三月十日号の英エコノミスト誌の原子力発電特集読む。安全よりも実はコスト高こそ問題、と。それに核禍については原発事故当事国の日本よりずっと深刻に考えられてゐる。日本人は水と安全はタダだと思つてゐる、と言つたのはイザヤ=ベンダサン(山本七平)だつたかしら。地震直後はかなりの人が核禍がどれほどになるか怯へたが一年後の今では香港ではアタシが会う日本人のコメントは「日本は安全なのに風評被害で……」といふ認識の方が実際の核禍より多く思へる。それでいゝのかしら。