富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

封鎖60年沙頭角禁區開放

fookpaktsuen2012-02-15

農暦一月廿四日。曇。近隣のT歯科で日曜朝に欠けた奥歯修理。残つた銀のクラウン外すと残存の歯はほんの少しで神経はすでに通つてゐないが歯茎少し削つて歯の根元出さぬと義歯も被せられぬから、と麻酔して歯茎切開。鎮痛剤くれて禁酒ね、と。おでん煮て食す。今日までの四日分の日剰綴る。こんなに溜めたのは初めて。多忙なのだ。ところで昨日、古典劇評論の村上湛君の日記読んでゐたらヴァランタインで「チョコレート色の結構な羽織紐」を湛君いたゞいた由。チョコはチョコでもチョコ色の羽織紐とはさすがなか/\風流なこと。明日も早朝から多忙必至で無理して今日の日剰まで綴つてしまふ。
▼本日「封鎖60年沙頭角禁區開放」の由。深圳との境界の禁区のうち東端の沙頭角と西端の米埔が開放され市民の往来自由となる。それ以外の境界も来年と2015年で全面開放の予定。たゞ沙頭角のうち誰もが最も関心度高い深圳側の沙頭角と接する、実質的に境界線(中英街)跨ぎ一つの市街地形成する沙頭角墟については依然、禁区のまゝ。こゝが複雑な歴史的背景ありボーダレスで往来できるため密輸や不法入出境など治安問題を考慮しての未開放と保安当局。深圳側も香港側もこゝを禁区とすることで沙頭角から出る際に入出境管理してはゐるのだが。今回のこの境界地区の開放も結局のところ「地產商密謀建豪宅」が目的、と。さもありなむ。