富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2012-02-11

農暦一月二十日。曇。全く興味ないのでどーでもいゝことだが香港の行政長官選挙はてつきり唐紅酒英年で決まりなのか、とタカを括つてゐたら測量梁のほうが支持率高い由。といつても結局のところ北京の欽定なので市民の支持率調査は関係ないのだが。本日も休めず官邸でご執務。それでも土曜なので昼過ぎまで。ハッピーヴァレイの日本人学校に桜が見事に満開。確か十数年前に橘屋(萬次郎丈)の口利きで東京の霞会館から贈られたもののはず。大坑で近くにゐたZ嬢と一緒に昼餉。街角のカフェだが深圳浅蜊のパスタがパスタの茹で方といゝあつさりとした味付けといゝなか/\。でもオムレツ食べたZ嬢とお昼でこれでHK$175ですつて、不味かつたら怒る。Z嬢と別れバスで昼寝しつゝ旺角に行き夕方、按摩に寄り帰宅。ごまみそ仕立てで野菜と豚肉の鍋。姫路の龍力の特別本醸造を飲む。文藝春秋三月号読む。芥川賞受賞の二作、また今回も面白さわからず看不懂。石原慎太郎は嫌ひだが彼の芥川賞の選評だけは好き。今回で選考委員退任ださうで、あの選評読めなくなるのだけは残念。今回も彼の指摘は尤も。ところで文藝春秋の他の記事で知つたがNHKの朝ドラ「カーネーション」の主人公役って河瀬直美監督の映画「萌の朱雀」(1997年)のあの中学生(尾野真千子)とは。そりゃ演技上手。いゝ映画だつた。「萌」といふ言葉もまだ「萌〜」になる前で、あの映画の衣装のコーディネートがタイトルバック見てゐたら星輝明さんだと判り、なるほど、と納得。
重慶騒動。続報。渦中の薄熙來市長市共委書記は中央の政治局常委に今回の副市長ご乱心は自らにも責任あり、と言及の上、厳正なる調査を、必要なら弁護士の妻の身辺調査を、と求めた由。また訪中してゐるカナダ首相が本日、重慶訪問で、これに薄熙來が現れるかどうか、に注目集つてゐたが結果、登場……でひとまず職務など平常通りかしら。

冥土から市川房江刀自が玉梓の怨霊みたいに出てきて橋下をやっつけてくれないかしら<橋下の参院廃止 美濃部翁もけっこう怨霊っぽくていい加茂……生前からだが。
文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]

文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]