富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

皇室の歴史は二千年以上、とカルトな晋三

fookpaktsuen2012-01-15

農暦十二月廿二日。雨。朝三時くらゐに目が覚めるとさすがに二度寝するが二度寝の夢見はいつも悪い。今朝はチャイナコーストマラソンでハーフ申し込んでゐたが風邪が完治せず小雨で復た体調崩すのは厭、二日に長洲島で10km走つたが運動ほとんどしてをらず急にハーフ走る自信もなく辞退。昼すぎまで机に凭り書類整理。午後、小雨のなか中環へ。デュポン商店のバーゲンで深藍色のタートルネックのセーター購ふ。大陸漢の数名の客が五月蝿い。「これもどう?」「こっちは?」といふ店員の半ば嘲るやうな勧めに応じてのばっちり買いまショウ状態。アタシがセーター選ぶと店員が “That's all?” といふので「アタシは大陸漢ぢゃございませんので」と応へる。FCCで独酌。FT紙の週末版で Lunch with the FT にブレジンスキー国務長官。華府の伊料理屋で昼にまず「赤いお酒を」と注文したのがデュボネ。この連載はいつもメニューと値段が出るのだがDubonnet Blanc x2 $23.62と記事にあり、何か間違ひあり。アタシもデュボネ一杯頂く。それにしてもデュボネなんて一瓶1,000円が相場なのに華府の食肆では一杯がUS$13.62の由。グラス一杯で一瓶買へるなんて暴利貪り過ぎ、と思ふが店も店なら客も客、でさすが米国華府と呆れるばかり。按摩して帰宅。トマトとグリーンアスパラ。茹でた馬鈴薯。鰯のオーブン焼き。蝦のバターソースのグリル。で白葡萄酒はClos de la Plante Martin 05年。文藝春秋二月号読む。元首相の安倍晋三が「民主党皇室典範改正は任せられない」と雄叫び。それにしても「いうまでもないことだが、二千年以上にわたって連綿と続いてきた皇室の歴史は……」なんて森さんの「神の国」発言以上にカルト的。こんな狂信者が一年に満たなかつたものの首相だつたとは恐ろしいかぎり。更に

二千年以上の歴史をもつ皇室と、たかだか六十年あまりの歴史しかもたない憲法や、移ろいやすい世論を、同断に論じることはナンセンスでしかない。

と。皇室に何千年!の歴史があろうが国家の現行の最高法規としての憲法憲法。こんな発想で首相してゐたとしたら違憲。普通の近代国家なら首相の立場にある、あつた輩がこんな発言したら大問題なのだが、さすが日本はこんな晋三のとんでも発言でも全く問題なし。さすが近代を超克してしまつた国は違う、とただ/\感心するばかり。

文藝春秋 2012年 02月号 [雑誌]

文藝春秋 2012年 02月号 [雑誌]