富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

「Apple TVに関心がある」とソニー会長。だめだ、こりゃ。

fookpaktsuen2012-01-12

農暦十二月十八日。忙しい日が続く。晩八時にC医師の診療所が閉まる数分前に滑り込みでC医師の診断請ふ。前回の処方薬で頭痛や筋肉痛、咳はだいぶ治まつたが頭痛は少し残り喉痛もあり。アタシの体調も芳しからず、だが一年のうち旧正月に三日休む以外は連日、平日は朝の九時〜十二時半、午後三時半〜八時、土曜も午後六時半まで。日曜祝日も午前中は診察といふC医師の強靭さには脱帽。いつも医者の不養生を嗤はれる、が。帰宅して豚挽肉のカレーライス飰す。
有機ELテレビなるもので韓国メーカー絶好調。これに対してパナソニックの社長は「液晶やプラズマで巨額投資して失敗した同じ間違いはダメ、慎重に議論したい」と述べソニーのストリンガー会長は「ハードとソフトの結びつけに着目。アップル社のApple TVに関心がある」ですって。Apple TVなんて何年前の製品でApple的にはけしてヒット商品に非ず。それを「技術のソニー」のトップが今更「関心がある」って……そんな。もうお終ひでせう、これぢゃ。
▼朝日で好評の連載「プロメテウスの罠」で「官邸の5日間」は本来この連載で一番の山場になるはずだがつまらないのは、これまで核禍に気づき職を投げ打つ覚悟で観測結果をば発表しようとした公務員や研究者などの勇ましさに対して、「官邸の5日間」ではアタシらがすでに総理官邸と東電がいかに後手、後手にまわり対応がダメだつたか、といふ結果を知つてゐるから。アタシは個人的には菅丞相は頑張つたと思ふが、その努力も全く報はれもせず。一昨日の「官邸の5日間」③では三月十五日の未明、官邸から呼び出された東電社長が側近に「また怒られるんだよ」とつぶやきながら官邸に向かつた、とある。その未明の協議を経て菅丞相が東電に乗り込むことになるのだが「また怒られるんだよ」といふ、この感覚こそ、あの惨禍のなか東電を象徴する一言かも。