富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

東京碼頭@ランタオ島大澳

fookpaktsuen2012-01-02

農暦十二月初九日。薄曇り。MTRで東涌。Z嬢と久々にランタオトレイル歩く予定。ケーブルカーがあまり混んでゐないやうなので一人片道HK$86!で昴坪に。自動車道を(といつてもたまにバスとタクシーが走るくらゐだが)をランタオトレイル5段の入り口まで下り標高240mから観音山(434m)を巻いて羗山(459m)へ。昴坪(大仏のある寶蓮寺)から歩き出したぶん萬丈布は端折り龍仔悟園から大澳へ。三時間半ほどの行程。泰記銀蝦XO醤買ひ求め、いつものやうに蓮香酒家にかなり遅めの昼食。写真左は大澳で見かけた尖閣諸島ジオラマ。日本が占領して中国と台湾が虎視眈々と、といふ政治的に現状に正しい表現。東涌往きのバスは長蛇の列。梅窩行きはすぐに乗れて梅窩へ。フェリーで中環。ジムに一浴して帰宅。夕食抜き。NHKでチョモランマ登頂で撮影の記録番組眺める。きだみのる『気違ひ部落周遊紀行』半分ほど読む。
▼アタシは子どものころから、どうも正月が苦手。なんでかうも「ぱっ」と昨日と違ふとお祝ひできるのか、がわからず。さうする仕来りだからさうするのだ、といはれると余計に「なぜ?」と思つてしまひ子どものころは父親にも叱られたりしたが小樽M氏がネットで書かれてゐるが

新しい年なんてない。とりわけ今年は、昨年というリセットしてしまいたいができない一年の負債を払う年であり、この数十年先送りしてきたことに向き合うしかない年になるだろう。1月1日はすでに終わった。前の年から、そのまた前の年から、もっと前の年から棚ざらしになっている「問題」の証文を少しずつ片付けてゆくしかない。おとついと同じような今日に乾杯。

と。御意。一年が終はつて御破算してしまつてはいけないのだ。
▼昨日、朝日の民主主義を問ふ、で大分県姫島村が紹介されアタシはかなりその記事の発想に驚いたが知己の記者M氏曰く「姫島は知事選も国政選も投票できるわけで姫島村長は大分県解体とか「日本をこの島から変える」などとも言わないわけで二代村長務めるF家からだめな村長が出たら対抗馬が出るでしょうし、そういう民主的な制度の担保があってこその長期政権」と。確かに。朝日は選挙=民主主義といふ書きぶりだがM記者の指摘は「選挙はあくまで制度。住民が村づくりに意見を言えて、実際に村づくりにかかわり、リーダーも村民の声によく耳を傾ける人であれば、それは十分に民主主義。ライバルはなかなか現れないでしょうが、万一現職が何かしくじったら、ちゃんと選挙という民主的に権力を懲罰し、交代させるメカニズムもある」と。これでいへば大阪も曼谷Y氏が言つたとおり「橋下がダメやったら次の選挙で落とせばえゝんやから」につながるところもあり、なのだが。ちなみに大分の姫島村はかつての平松守彦知事の「一村一品」の発想を得た成功例の一つでもある由。